ニューロンの回廊〜潜在脳力の開拓者たち〜
2006/4/30 BS日テレ 20:00〜
ゲスト:前田知洋 ドクター茂木:茂木健一郎(脳科学者) アシスタント:岡村麻純




※注意:文中の前田さんの言葉(前:と表記)は青、
     茂木先生の言葉(茂:と表記)は緑、
     ナレーションはの黒(ナ:と表記)、
     岡村さんの言葉はピンク(岡:と表記)、
     補足と私の突っ込みはオレンジ      で表しています。



ナ:「茂木脳科学研究所。ココでは人類にとって最大のミステリー、脳の研究が行われている。
 未だ人類が解明しきれていない脳に秘められたパワー。
 潜在能力探求のため、日夜研究を続ける脳科学者・ドクター茂木。

 茂木は独自に脳内潜入装置を開発。この装置を使い、思いのまま他人の脳内へと
 潜りこむことができるのだ。
 研究ターゲットは独自の力を発揮する潜在脳力の開拓者たち。
 今宵もまた新たな脳力を解明すべく、一千億もの脳内神経細胞が複雑に絡み合う
 ニューロンの回廊へと旅立つドクター茂木。
 果たしてどんな脳力が明らかにされるのか。
  そしてターゲットに選ばれた脳の持ち主とは…」


岡:「ドクター、ターゲットへのアクセス成功。潜入モードへ切り替えます。」

どうやら脳内潜入装置とやらで、茂木先生が前田さんの脳に潜入するという
ことらしいです。
ここで画面にはカードをリボンスプレッドして腕組みをする前田さんの映像が。
最初はピントをあわせず、徐々に焦点があう演出です。

いでたちは白のシャツ(☆柄)、白のチーフ、ノーネクタイ。


Taget 紹介画面。

ナ:「今回ドクター茂木が潜りこんだのはクロースアップ・マジシャン前田知洋の脳。
   脅威の技術と、飄々としたキャラクターで人気を呼んでいる、
   日本初のプロ・クロースアップマジシャン前田知洋。
     (ここでDVD第1弾の映像)
   大学時代にマジックに目覚め、本場アメリカでプロデビュー」

(ここで、大学時代と思われる貴重な写真。
白いダボッとしたパンツをサスペンダーで吊って、上はグレーのカットソー。
…当時のファッションですね〜。さり気にお洒落です。
手元では、お札が宙を舞っています)


ナ:「360度どこにカメラが入ってもトリックが見破れない完全なるテクニックで観客を驚かせる。
   その技術は奇跡の指先と称され、日本のみならず世界中から高い評価を受けている。
   (マジックサークルからの認定書が映ります)
   茂木はまず、奇跡の指先を自らの目で確かめることから始めた」


検証:奇跡の指先

前田さん、ニューデックを開けます。
〜チェンジ〜


茂:「おっかしいなあ…(首をひねる)」
前:「おかしいからマジックなんですけどね(笑)
   ここにペンがありますので、カードの表側にサインをしていただけますか」

茂:「いいんですか?ここに書いちゃって」
前:「ええ」
茂:「ここにっ!?」
前:「大きく書いちゃってください」
サインする茂木先生…。
茂:「ちょっと私のトレードマークを書いちゃいますからね。…書きました、はい!」
カードには…何かの生物が花をくわえているような絵。
茂木先生、これ何をモチーフにされてるんですか?


前:「ありがとうございます。以前にハートのAにサインしたことってあります?」
茂:「いや、もう人生でコレが初めてですよ」
前:「ということはですね、これ世界で一枚だけのカードのはずです」
茂:「のはずです!」
前:「コレを真ん中に入れます…で、指を鳴らすとですね、一番上に上がります」
茂:「あれっ!?(驚)ちょっと待って。おっかしいなあ!」
前:「真ん中に入れて…」
茂:「入れましたねえ。」
前:「(パチン!)指を鳴らすと…一番上になります。これどういうことかといいますとですね。
  指を鳴らすと、茂木先生が常に学会の一番上に、トップに来るという、そういうマジックです(笑)」

茂:「そんなバカな…おかしいなあ、ちょっと今、おかしいなぁ」
(アンビシャスカード続行)

茂:「あれ?これどういうことなんだろうなあ…?」
前:「じゃあもうちょっと次、判りやすいので。これ52枚もあるので材料としてはちょっと
  判りにくい、複雑だと思うので…もっとシンプルします」

とポケットからコインを取り出す前田さん。
左手の4枚のコインのうちいつの間にか2枚が右手に。


茂:「どういうことですかね?これSFではテレポテーションっていうのがあるんだけど」
前:「そうですね(トボける)」
茂:「実際にはないはずなんだよ、これ。テレポテーション現象は確認されていないはずなのですが…
   おかしいですね。」


前:「あ、でもこれ物理的につながっているかもしれないんで…」
(といいながらまた左手の1枚がいつの間にか右手に)」
茂:「んんん?」
前:「最後の1回はですね、じゃあ先生の手でやってみましょう」
茂:「えっ?」
茂木先生の手に4枚のコインを握らせる前田さん。
前:「これですと物理的に、まあ地面ではつながっていますけど、離れてるんで」
茂:「まあ、ありえないよねえ(笑)」
前:「ココから一枚取ります。ちょっと手を緩めていただけますか?」
と茂木先生の手から1枚コインを取り出します。

前:「この1枚を今から中に移します」
茂:「そんなことができるはずないでしょう(笑)」
前:「できます、できます、ゆっくりやります(笑)。…こうするとですね…消えます。」
あ、前田さんの手の中のコインがない!
前:「何か感じました?」
茂:「いや、何も感じてない…」
前:「ゆっくり開けてもらっていいですか?」
茂:「んん?あれぇっ!(驚)」
茂木先生の手の中には4枚のコインが。
茂:「これはちょっと物理的法則に反するんですけどねえ…
    これはありえないことなんですけどねえ。
    科学者としては認めるわけにはいかないなあ(笑)」


ナ:「脳科学者の茂木をも驚愕させた奇跡の指先。
   その類まれなる才能を支える潜在脳力は何なのだろうか。
   鮮やかなトランプさばきなのか、観客の目をあざむく仕掛けに秘密があるのだろうか。」


ショートインタビューがはさまります。スーツの下には…黒いTシャツらしきインナー。
首元には以前、F.A.Qで見せてくださった沈没船のコインペンダントが…


前:「そうですね。あの…筋肉を僕は一番大事にしていますし、筋肉の部分を使って
   タネがわからないようにはしています」


ナ:「前田の口から発せられた意外な言葉、『筋肉』。」

ここで前田さんのパーソナルデータが画面に。
「身長183cm 体重65kg」
…皆さん、おっしゃりたい感想はあるとは思いますが、ここはノーコメントで(笑)

ナ:「しかし前田の体格は長身の痩せ型。筋肉と言う言葉のイメージからはほど遠い。
  マジックと筋肉という謎の関係に、ドクター茂木が迫る。」



茂:「今、前田さんに、なんか本当に奇跡のようなマジックを2つ見せていただいたんですが
   これおそらくネタ知ってても、僕なんかやっても出来ないよね?
   これどういう風にコントロールしてるんですか?」

前:「そうですねえ(笑)僕がよく『一番難しい部分』って言うのはですね、えーとですね、
   『筋肉に嘘をつかせる部分が難しい』っていう風に」

茂:「筋肉にウソをつかせる?」
前:「表現としてはちょっとヘンな表現ですけど、たとえば怪しい感じがするとか
   気配がとかっていう言葉があるじゃないですか。」

茂:「ああああ〜!それを一切カンジさせないもんね」
前:「そうですね。それが僕は筋肉の緊張だと思うんですよ。」
茂:「なるほど!」

茂木先生、理解早っ!

前:「つまり結婚なさっている方がですね、奥様に何か言い訳したい時に
   本当のコトを言わない時がある、と(笑)。
   その時に声がちょっと甲高くなったりしますでしょ。」

茂:「うん、変わると思う」
前:「それでノドも声帯の、声帯も筋肉なものですから、すると筋肉が多少緊張して…」
茂:「それが判っちゃう」
前:「高くなってしまう。あと冷や汗をかいたりする。で、そういう風に緊張をしてしまうとですね、
  マジシャンが緊張すると、お客様も緊張するんです」

茂:「で、相手に伝わっちゃうからバレる、と」
前:「そうです。ですから、よくスーパーマーケットなんかで『あの人、挙動不審!』とかって
   いう人、いますよね。
   あれもですね、何か悪いことしようとするときに筋肉が緊張して、人間は自然に
   『コレから嘘をつきます』ということを表現してしまうと思ったもんですから、
   僕は筋肉を緊張させたり、あとは緩めたりすることがマジックをする上で、
   非常に大事だと思っています」

茂:「面白い。あのね素人がやると、ネタのところに近づいてくると段々わかっちゃうんだよね。
   その変な動きがね。」

前:「おっしゃるとおりです!僕らはですね『よどみがある』とか言うんですけど。」
茂:「よどみ?」
前:「流れがスムースではないとか(いう意味で)。ちょっと実際にやって見せていいですか?」

と、ポケットから赤いスーパーボールを取り出す前田さん。

前:「たとえば子供の頃によく遊んだもので、ボールをこう持ったフリをして、フッとやると
   消えるというとかあるじゃないですか。」

茂:「うん」
前:「で、すごく難しいテクニックを使ってるじゃではなくて、つまり、こう持った時に
   (と左手にボールを握る)、こちら側(左手側を)をテクニックで滑らせて、というようなことは
   使わないんですが、僕らが練習する時には、持った時にこの筋肉の緊張の具合を
   (←ボールを持った左手の様子)覚えるんです。」

茂:「覚えてる」
前:「で、こっち(右手)はですね、ほんとにリラックスをして持ってないっていう状態を
   再現するんですよ。
   で、実験台にして申し訳ないんですけども、先生にやってもらっていいですか?」

茂:「へへへへ…(笑)」
前:「あの(ボールが)もう1個あるんで…」
茂:「一応、脳の専門家なんですけどね(笑)」
前:「(笑)一応説明しますね。ノリとしては、こう持ってるフリをしてこっち(左手)は握り、
   こっち(右手)は持っていないようにリラックスする、という…。
   じゃあちょっとやってみてください」

茂:「ええっ!ちょっと待って、まず練習していいですか?」
前:「はい、いいですよ」
茂:「本当に持って…ちょっとこの辺から…緊張するなあ、これ!」

茂木先生、右手にボールを握り…左手に渡したフリをして…(なかなかお上手です)

前:「ストップして下さい。…この時にですね、この時の全身の筋肉の緊張が
   お客さんに対してですね、こっち(右手)の手で実は持ってるんです。で、こっちも(左手)ですね…」

茂:「あ、肩に力が入っちゃう!無理になんかやってる気がする」
前:「そうですね、力が入っていますよね。(←茂木先生の持っているフリをしている左手のこと)
   ところがこういうようなモノ(ボールを手で軽く投げ上げます)っていうのは、持った時に
   そんなに力は入らないんです。」


前田さん、マジックのことになると、さすがに厳しい先生になられますね(^^;
茂木先生、なかなかお上手に見えたのに…


茂:「軽く持って、ですね」
前:「ええ。で、もちろんギュッと持つ瞬間ていうのもあるんですけども、そうすると
   『これから何かをするぞ』っていうことがお客さんに伝わってしまうんです」

茂:「準備してるような感じだよね」
前:「そうです。ですからそういう風に、最初は、マジックを始めたばかりの頃は、
   筋肉は正直にお客さんに対して、『僕は実はこちら側に隠し持ってるんです』とか、あとは
   『このマジックに対してどのくらい自信があるのか』とか、そういうことまで説明をしてしまうので、
   そういうことが嘘をつけるようになる、その筋肉が持っていないような緊張状態を
   再現できるっていう風になるまでは、多少時間はかかるんで…」

茂:「これねえ、それだけ無理なことをしてるっていうか、人間の脳って基本的に、
   自分が思っていることを素直に外に出すように回路が出来てるんですよね。
   で、うそつき回路ってかなり無理なコトを脳がやっているってことになるんですが、
   そういう意味で言うと前田さんは、『超無理なこと』を普段からやってるってことですよね」

前:「そう…動物とかはどうなんですか?」
茂:「いや、あのねえ、もちろんポーカーフェイスに相当するようなことってあるんですけど、
   基本的にはストレートにやっぱり外に出ちゃうんですね。
   特にそれが人間の場合って、信頼の法則とか何とかって言ってね。
   相手が基本的には内面をそのまま出しているっていう前提の下、われわれの社会は成り立ってて
   そうじゃないと成り立たないんですよ。ですので、うそをつくっていうのは、かなり脳にとっては
   無理めのことをやっている。マジシャンって脳をかなり酷使していると思いますよ」

前:「あの、僕ね、発熱するんですよ。」
茂:「あぁ、知恵熱と同じだ」

(えっ、知恵熱ってそういうもんなんですか?)

前:「やっぱり普通しゃべっている時よりも、マジックやってる時のほうが、
   いろんな部所が熱くなってですね。汗もかきやすくなって、水もたくさん飲みたくなって
   くるんですよ」

茂:「(ふんふん、と話を聞く茂木先生)前田さん、その大脳皮質の運動前野ってところを見てみたいね。
   その運動前野ってとこで、前頭葉のここらヘンにあるんですけどね、プログラミングしてるんですよ。
   いろんなね、手の動きとか。だからね、ココ『運動前野』に入ってるプログラムが普通の人と違うんだよね。
   もうマジック初めてキャリア、20年とかになります?」

前:「そうですね、それくらいになりますね」
茂:「だから20年間のプログラミングがここに蓄積されているわけだから、あとここに
   小脳っていうのがあるんですけど、ここが細かいいろんな制御をしてるんですけど、
   この大脳皮質の運動前野と小脳の連係プレーで、ちょっともうすごいプログラムが走っているわけだから。
   これね、脳の頭のよさってね、手に現れるってのは我々の世界でも学説としてあるんですよ。」

前:「あ、そうなんですか!」
茂:「つまり人間ほど、これ複雑に手を動かせる動物っていないですから」
   
前:「あ、そうですね。僕、よく街なんかに行くとですね、人の手ってよく観るんですよ。」
茂:「ええ、ええ」
前:「なんか女性ですと、こう、あの…メイクアップのテクニックとかでいろいろ若く見えたり
   わからない部分ってあるじゃないですか。」

茂:「うんうん」
前:「でも手を見てみると、『割とこの人意外に…年をとっているんだな』とか、あとは
   『意外に優しいんだな』とか、全然食事だとか料理だとか、洗い物をしなさそうに見えても
   手を見るとすごく荒れていて、かつ素敵であるっていうのが判ったりするんで。
   どうしても顔で嘘をつくって、人間慣れ始めてきてるんで…。」

茂:「目はよく心の窓、っていうけど手も心の窓なんだよね」
前:「そうですね。手のほうが」
茂:「手の表情の中にその人の脳の中のいろんなプログラムとか、記憶とか感情とか
   出ちゃうんですね」

岡「ドクター、次の脳力テーマに移りましょう」

ナ:「筋肉を自在に操る脅威の脳力を持つ前田だが、彼の魅力はその技術だけにとどまらない。
  ユーモアと意外性にとんだ演出術こそが、前田マジック最大の魅力。
  (ここでDVD第1弾の『靴下の予言』『リングフライト』が流れます)
  観客自身をマジックに巻き込んでしまう、巧妙な仕掛け。
  故意に失敗をし、笑いを誘うこともある。」


またショートインタビュー映像が間に入ります

前:「おもしろいのはですね、今までのマジシャンって『ツッコミ禁止』だったんですよ」
インタビュアー:「突っ込み禁止?」
前:「つまり、なにか物が出ました、鳩が出ましたという時に、お客さんは
   『もしかしてそれ、袖から出たんじゃないの?』とか、『鳩を出してなんか役に立つの?』
   とかっていうのを、一切言葉を発せずにおとなしく観て、拍手をしていたわけじゃないですか。
   そういうお客さんの気持ちを、演じる側が汲み取らないといけない風になってくるので、
   僕はマジックをやっている間は、お客さんが心の中にどんな欲求を持っていたり
   どんなことを喜んでくれたり、っていうのを常に考えるようにはしています」


ナ:「コレまでのマジシャンのスタイルにとらわれず、フランクなコミュニケーションで観客の
   心を虜にする。しかし、前田がそのスタイルを生み出した理由は、観客を楽しませるだけではなかった。
   脳力テーマ2『マインド・コントロール』」


茂:「前田さんとお会いしてちょっとね、僕が抱いていたマジシャンのイメージと
   違うところが意外だったんですけど、僕ね、ラスベガスへ行って
   ディビット・カッパーフィールドのステージって見たことがあるんですけど」

前:「ええ(深くうなずく)」
茂:「彼なんかはね、もう出てきた時からいかにもなんか『俺は君達を騙すんだよ〜』みたいな。
   でも前田さんはすごく自然で、なんか着古したジーンズみたいになんか
   ピタッと心に馴染むんだけど、心に馴染む着古したジーンズに騙されちゃってる、みたいな」

前:「ありがとうございます」
茂:「すごい心地よさがあるんですけど、これ何なんですかね?」
前:「ありがとうございます。実は僕が一番言いたいのは『マジシャンもお客さんと同じ人間なんですよ』って
   ことを常に言いたいんです。
   で、鋭い先生でしたら、もしかして気づいたかもしれないですけど
   僕、実は最初にトランプを開ける時に上手く開けられない、こういう風にしてこうしたのを
   (開けられないゼスチュア)覚えてらっしゃいます?」

茂:「あれ、演技なの!?」
前:「あの…そうなんです(笑)」
茂:「どひょ…(とテーブルに崩れ落ちる茂木先生)」

(どひょ…って初めて聞いた擬音です(笑)茂木先生の言語センスって素敵♪)

前:「実はあの…」
茂:「怖い人だなあ!この人は!(笑)」
前:「いえいえ(笑)」

(ここで一番最初の、デックオープン時のリプレイ映像)

前:「完璧に何かを、マジシャンだから完璧にスーパーマンスタイルで出来るだろうっていうのが
   今まで結構ステロタイプ的なマジシャンの像だったんですよ。
   ところが僕は間違いも犯すし、マジシャンだから器用なわけでもないですし、
   そういうことをお客さんにわかって欲しいために、いろんなところを、
   いろんなそういうのをお客さんに伝わるように散りばめてはいるんですけど、
   お客さんによっては判ってくださる方もいらっしゃいますし」

茂:「…前田さん、怖い。」
前:「いえいえ(笑)」
茂:「アレが演技っていったら、ちょっと怖すぎるよ、それ。逆に怖すぎる」
前:「あ、はい(笑)あ、言わないほうがよかった(笑)?」

カメラに向かって、口を手で押さえる仕草。前田さん、お茶目です

ナ:「笑顔の裏に張り巡らされた前田の罠がこれだけだけではない。
   まんまと鼻を明かされたドクター茂木。
   もう一度、前田マジックの検証に挑む」


トーン&レストアカード(復活するカード)

前:「破れたカードを上で振ります。…こう振ると…」
茂:「あれ?これはねえ…ちょっと物理法則に反してるんだけど、さっきから本当に。」

カードをパズルする茂木先生。あれ?何かが違うんですが…(笑)

茂:「あれ?本当…」
前:「あ、先生パズルあんまり得意じゃないですね(笑)」
と、前田さんが並べるのをお手伝い。
茂:「あ、ちゃんとなってる!」

そして、カードが復活して、折り目がなくなります

茂:「これはねえ、熱力学の第2法則に反します。」
前:「ははは(笑)」
茂:「割れたコップは元に戻んないはずなんです。」
前:「ああ、なるほど。エントロピーですね」
茂:「エントロピーですよ、これエントロピーがおかしい!」
両手でカードを握り締めて、茂木先生、熱弁!(笑)

茂:「あのね、二つの面ですごくなるほど思ったことがあって、一つはね、
   人の心を上手く支配するためにはその人が望んでいることを与えるのがいいんだよね。
   望んでいないことの方に無理やり持っていこうとすると、これかなりエネルギー要るけど、
   その人が元々『こうなって欲しいな』って思ってることを、そっちのほうへ持っていくのって
   すごく楽じゃないですか。
   でも前田さんのマジックってそういう意味で言うと、どこか潜在的な願望を表してるって」

前:「そうなんです。さっき僕、VTRの中でちょっと言った、ナンセンスだと。
   つまり『ロープを切って、後でつなげるんだったら(最初から)切らなきゃいいじゃん』とかって
   すごく思ってたんですけど、すごく歴史をさかのぼると、実はあれは『治癒』の
   シンボライズなんですよ。昔シャーマンがいた時に」

茂:「そうかそうか、病気を治したいんだ」
前:「そうです、そういう時に村人が『あのシャーマン、本当はインチキなんじゃないの?』とかって
   いうんですよ。そうすると、そのシャーマンが藁の切れ端か何かを持ってきて切って
   つなげて見せると、その疑ぐった村人は『あ、確かにこの先生は治癒の力がある』っていうことになって」

茂:「深い!さっき前田さんも、なんか、ちぎったカードを直しちゃったじゃない!」
前:「あ、そうなんですよ」
茂:「あれも願望なんだね」
前:「あれのメタファー(隠喩)はですね、日常生活の中で何かが壊れてしまうことって、よくあるじゃないですか」
茂:「うん、たいていは取り返しがつかないんだよね」
前:「そうです、友情が壊れてしまうこと、愛情が壊れてしまうこと、それは子供の頃の話じゃないですけど
   『魔法でくっついたらいいな』って」

茂:「思うんだよねぇ、よくねぇ」

前:「ええ、ですから切ってつながるっていうのは、僕すごく大好きなので。
   あとはですね、最初にご覧いただいたマジックは『アンビシャスカード』というマジックで
   サインしていただいたカードが常に一番上に上がってくるっていう、
   茂木先生が常にこのフィールドの中で上に来るっていうところが
   お客様の潜在意識をくすぐるんだと思っています」

茂:「なるほと、何か我々が持っていたような、ある意味では原始的な感情を、それをちょっと
   思い出させたいっていうか気持ちがあるわけですか?」

前:「そうですね、でもあんまり強い欲求だとマジシャンとしては『奢りかな』と思ってしまうことは
   あるんですけど…」


茂:「僕、思うんですけどね、潜在願望って人間が誰でも生きる上で、『こうなったらいいな』ってものなんだけど
   あんまり人前では出せないものなのかなって思うんですよ」

前:「あぁ、特に日本はそうですよね。欲求を言うことって、あまり品のいいことでは
   ないっていう…」

茂:「だって、たとえばさぁ、組織のトップになりたいって、まあ組織じゃなくてもいいんだけど
    自分が何か一番になりたいって気持ちは誰でも持ってるけど、でも一番になる人って
    一人しかいないから。」

前:「そうですねえ」
茂:「でも、そうやって皆の前で言うと、何か嫌味になったり」
前:「ええ。あと、社会を見ていると、役員会で推挙されて仕方がなくなろう、とか」
茂:「(作り声で)『私はとても出来ません』とか(笑)」
前:「ええ、ええ!そういうのは何か日本的な感じしますよね」
茂:「うん、そういう意味では何か、ちょっと…何ていうかなぁ…葛藤があるんですね、潜在願望ってね。
   本音としては、そうなりたいんだけど、それを大っぴらに言うのはちょっと憚られるんで。
   それを上手く引き出してくれるんだとすると、マジックってね、カウンセリングとかにも使えそうだよね」

前:「そうですね、だから観て貰ってカウンセリングに使えると思いますし、あとはやってもらうってもの
   いいと思いますね」

茂:「自分でやってるうちに気づく、と」
前:「ええ、何を隠して何を表現するべきかっていうのには、僕トレーニングとしてすごく
   面白いと思います」

茂:「なるほどね、何を表で何を裏にするかって、これは深いですね」

前:「ええ、あと日常に出るとすごく多くありません?(表裏を使い分けるということ)」
茂:「多い!」
前:「学校では『正直に善良に何をしなさい』って僕の担当した教授は言うんですけど
   社会に出たらとんでもない!(笑)これは隠さなくちゃいけないし、これは言わなくちゃいけないし…」

茂:「そういうことばっかりだよね(笑)で、そこで上手く、コレは確かに深い話ですよ。
   何を見せて何を見せないってこれ、マジックと同じなんですよ、まさに」

前:「ええ、なおかつそれが何か、マナーになっていたり人の心を気遣うことになっていたり…」
茂:「深いねっ!」
前:「そうですね、だからそれに関わる、正当性のある隠し事に対する、何かボキャブラリーが出来ると
   僕はありがたいな、とは思ってはいるんですけど」

茂:「これはちょっとね、研究所でもちょっと課題としてこれからちょっと考えてみたいと思いますど」
前:「ああ、是非ぜひ!」
茂:「こうなって欲しいという願望をうまく使っているというのが、マジックのテクニックかなと思ったのが
   ひとつと、もうひとつ、ほらわざと失敗するようなノイズを入れるっていうの」


(復活するカードのリプレイが入ります。前田さん、「え?違います?」の台詞…)

茂:「これね、今の脳科学でその日常の出来事っていうのをどう理解するのか、すごく鍵になってるんですよ」
前:「はい」
茂:「あまりにも完璧な世界っていうのは嘘くさい!で、人間の脳って、完璧な世界に
   生きてるわけじゃなくって、いろんなことが日常世界に生きてて、そこにはノイズがあって失敗もあって
   そういう世界のほうがリアルなんですよね。」

前:「ええ」
茂:「で、前田さんのマジックってそういう意味で言うとリアルさを感じさせるように
   上手く仕組まれてるんだね。人間の脳にとってはちょっと失敗したほうがリアルなんですよ(笑)」

前:「ええ、だからそういうのをなるべく織り交ぜるようにしているので
   格好も出来る限り、お客さんと近い格好なので背広に近いもの、シャツに近いもの
   っていうのを着る様にしていますし、台詞も昔の興行で言ったような大仰な台詞みたいなものは
   使わないようにしていますし…ええ…どんな例を挙げていいのかわかんないですけど…」


(ジャケットからデックを取り出す)

前:「たとえば…好きなカード、さっきなんとおっしゃいましたっけ?」
茂:「ハートのA!」
前:「ハートのA…」

(と、トライアンフが始まります)

前:「こうすると…」
開いたリボンスプレッドの中から4枚のAが表になって現れ…
茂:「あれ?ちょっと待って…(笑)ありゃりゃ…なんなんだろうね」
前:「これはですね、何でこんなマジックを選んでやったかというとですね。
   今までのマジッシャンだと、『Aが出ました、どうでしょう!?』っていう風に
   アピールしてしまうんです。だけど、今のケースはですね、こう…
   (とリボンスプレッドを再演)ただ僕広げただけで、何も言わないですよね。」

茂:「うんうん」
前:「先にお客さんに…」
茂:「自分で発見するんだね!」
前:「そうです!気づいてもらって…」
茂:「『あれっ、おかしいよっ!』って」
前:「そうです、そうです。その時にやはり脳の中で、何か面白い物質がたぶん出ると思うので…」

茂:「これねえ、あの、判りましたよ!(突然断言)あのねえ…」
ええっ!?とちょっと焦るゼスチュアの前田さん(珍しい)
前:「ちょっと…マジシャンってわかられると、何か…ギクっとしますよね(笑)」
茂:「(タネは)わかるわけないですよ!(笑)マジックがすごいことって言うのは、たとえば
   小説家だと日本語で書いた小説って翻訳しないとわかんない。」

前:「ええ」
茂:「でも音楽家はね、ピアノ弾けばどこでもわかりますよね。それと同じようにマジックって
   言葉を超えてますもんね。」

前:「そうですね」
茂:「だってどこでも判るじゃん、マジックは(嬉しそうな茂木先生)」
前:「ただ僕はですね、言葉で人に伝えることっていうのはどっちかって言うと
   弱いタイプなんです。声もどっちかって言うと大きいほうではないですし
   かつぜつも良くない方なので…ですからなるべく、もし耳が聞こえない人が見てたとしても
   伝わるように、こうボディランゲージで、つまり『好きな時にストップと言って下さい(ゼスチュア付き)』
   って言ったのを見た時に、言葉が通じなくても『あ、あの人何か指示を出したいんだ』」って
   いうので、ボディランゲージみたいなのを補足として加えるようにはしています。」

茂:「なるほど」

前:「あともう一つはですね、言うとダサくなっちゃう時があるんで…」
茂:「ああ、あえて言わない」
前:「つまりさっきみたいな時に『Aが出ました!』って言うとちょっと押し付けがましい感じがするので
   こういう風してスムースにして(リボンスプレッドの仕草)、身を引けばきっと
   『マジックは終わったんだな、じゃあ一体、何が起こったんだろう。ああ、確かにAが出てる!』って…」

茂:「自分で気づかせるっていうのも、ひとつのコントロールの作法だと思いますね」

前:「そうですね、クロースアップマジックって、ステージでやるマジックとは違うものですから
   常に手を伸ばせば、マジシャンのいろんな道具に触れる状況にあるので。」

茂:「私が、ね?」
前:「そうです、お客様が、(触ることが出来る)です。で、コントロールしなくちゃいけない。」
茂:「はいはい」
前:「たとえばさっき見せたマジックの中でですね、こう…(カードを破きます)」
茂:「また破ってるし!」
前:「ええ(笑)こう切ったカードをテーブルの上に置いて、これ、後で魔法を掛けて使うので
   その前に先生に触って欲しくないんですよ。」

茂:「ほう!」
前:「こう開けられてしまうと、タネが判ってしまったりですとか、展開がわかって
   しまったりすることなんで。ただ、『ココ(前田さんの目の前)に置いておくので触らないて下さい』って
   言うのは非常にダサいスタイルなので、で、どうするかっていうとですね、
   最初に僕、『いろんなカードがあります』って、ここでこういう風にに、帯状にトランプを
   広げてしまうんですね」


(テーブル上、前田さんと茂木先生の中間あたりでリボンスプレッドをします)

前:「これ実はですね、暗黙のうちに…」
茂:「ココから先は入るな、と」
前:「ココが境界線なので、『私の領土でございます』っていうことを伝えたつもりなんですね」
茂:「結界を引いてるわけですね。なるほど!そういうことか…」
前:「で、確かめてみますかって言った時に、こういう風に(前田さん側から茂木先生のほうに
   破いたカードを滑らせます)位置を僕がズラしたんです。」

茂:「結界の外に出したんですね」
前:「そうです。『どうぞ、ご自由に触ってください』って、さっき先生が(破れたカードを)
   合わせて下さったんですけど。」


茂:「(ふむふむ、と感心しきりで)ノンパーバル・コミュニケーション(注1)ってね、
   今、脳科学でも言葉の起源っていうのかな、言葉がどうやって生まれてきたかって
   研究してるんですけど」

前:「はい」
茂:「どうやら、最初はゼスチュアらしいって言う説が出てて」
前:「ふむふむ」
茂:「…というのはですね、右利きでしょ、我々って」
前:「はい」
茂:「で、右の手っていうのは脳の左でコントロールしてるんですけど、左って言語の中枢が
   あるところなんですね。だから、右利きであるってことと、言葉をしゃべれるってことは
   何か関係してて、どうも何か、最初はこうやって口でしゃべる前って、手でコミュニケーションを
   してたんじゃないかって説があって」

前:「あぁ…(うなずく)」
茂:「ベビーサイン(注2)っていって、赤ちゃんがしゃべり始める前から、手でちょっと
   色々とやってるらしいっていう話があるじゃないですか。
   そういう意味で言うと、ノンパーバルコミュニケーションこそが、実は
   コミュニケーションの原点である、という風に我々は考えているんですけどね。
   だけどやっぱり、原点に帰る気がします。」

前:「そういうことを努めて入れるようにはしてはいるんですけどね」
茂:「なるほどね」
前:「あとは…たとえば、こう先生と話をする時になるべく先生と同じポーズを
    とるようにして…なるべく」

茂:「そんなことしてたの?!」
前:「ええ、あ、いやいや例えば、ですけど(笑)」
茂:「イヤな人だねえ(笑)」
前:「そうするとなるべく意思の疎通が上手くいくんじゃないかと僕は思ってるです」
茂:「前田さんのやることって、じゃあ、全部意味があるんだね!」


(注1)ノンハーバル・コミュニケーション
   体の動作などによる言葉以外のコミュニケーション

(注2)ベビーサイン
   赤ん坊が自分の意思を表す手の動き



お話が変わって…
前:「ひとつお伺いしたいことがあるんですけども…」
茂:「はい」
前:「僕、迷信とかってあまり信じないんですけども、実はですね、若い頃に右手の
   人差し指にですね、すごいタコがあったんですよ。よくペンダコっていうみたいな。」

茂:「ええ、ええ」
前:「たぶんトランプを持つ時にすごく擦れたんだと思うんです。」
茂:「うん」
前:「で、あんまりマジシャンていう仕事上、よろしくないということで病院に相談に行ったらですね。
   『これはちょっと根が深いし、何年も掛かってできたので、治療にもしかしたら1年くらい掛かるかも
   しれない』って言われて。
   で、僕は仕事をしているので、ちょっと1年間は指を(に包帯とかバンソコウとかを)巻くってことは
   できないんで…って、その外科治療を諦めたんですけど、本を読んだらですね。
   アメリカかヨーロッパかわからないですけど、ガンの治療の一環として子供達に
   がん細胞の絵を描かせて、それがなくなるっていうイメージを絵で描きなさいっていって
   治療効果を挙げているっていうのを読んだんで、それはもしかしたらお金も掛からないですし、
   思うだけでいいんだったら別に時間もとられないですし、やってみようと思って、夜寝る前に
   僕は何も宗教とか宗派とかってないんですけど、神様に、どの神様かわかんないんですけど(笑)
   『タコがとれますように』ってお願いしたらですね、そのタコが1週間くらいで、なんかまず破片が
   ポロッと取れて、『えええっ!』と思って。結果的には1ヶ月くらいで完全に取れてしまったことが
   あるんですよ。」

茂:「あのね、それはありますよ。っていうのは、脳って体全体をコントロールしてる司令塔みたいな
   ところで、こうやって手を動かすのもコントロールですし、それだけじゃなくて脳下垂体みたいな
   ところからはいろんなホルモンが出てますからね。ですから、そのホルモンのバランスで体の
   働きも変わってくるんで…そういう意味で言うと、医学界でね、プラシボー効果(注3)って
   あるでしょ?」

前:「はい」
(注3)プラシボー効果(偽薬効果)
   ブドウ糖などを薬と偽って与えると、精神的な変化によって治療効果が表れること

茂:「あれは要するに偽の薬なんだけど『これは薬だよ』って飲ませて、その患者が
   本気で思うと効くっていう。でもそこで、本気で思わないといけないんですけどね」

前:「ああ〜なるほどね…それって、マジックで騙すのと似てますよね。」
茂:「で、あと本気で思えば思うほど効くんです。だからね、神秘的なことじゃないんですよ。
   つまり物質がちゃんと働いているんです。」

前:「なるほど…(感嘆)」

茂:「やっぱり、前田さんのその話を聞くと、そういう願いを信じるって言うか、自己暗示をかける力が
   強いんだろうな、と思いますけどね」

前:「単純なんですかねぇ…」
茂:「いや、単純ていうか…とにかく騙されちゃいましたよ(笑)」
前:「ありがとうございます」
茂:「コロリと騙されちゃいましたよ。でもね、これ不思議なんだけど、騙されても心地いいですね」
前:「あ、嬉しいですね、そう言って頂けると!」
茂:「これが不思議。だからね、僕ね、実はマジックって前からすごく宗教と関係があると思ってるんですよ。
   神ってね…結局なんか、人間にとってはマジシャンみたいなものだと思うんですよ。
   昔からね、ちょっと救世主とトリックスター(詐欺師)って微妙に、っていうか区別がつかない、
   『ある人にとってはこの人は救世主なんだけど、あの人にとってはトリックスターだよ。
   奇跡、本当かどうかわかんないじゃん、マジシャンかもしれないじゃん』って、
   でもそこを超えて信じたいっていう気持ちがあるわけでしょう。」

前:「そうですね」
茂:「だから本当にね、神って実はマジシャンなのかなあって思う」
前:「あの…実は逆に悪用されたこともあるんですよ。1800年代に書かれた本で
   『Discovery of Witchcraft』っていう本があってですね。
   それはwitchhunterって呼ばれる、魔女を見つける人たちが、マジック用の道具を使ってですね、
   まあ当時はマジック用の道具って言わないんですけど、刺しても血が出ない、刃が引っ込むだけ
   なんですけど、それをやって『この人は魔女だ!』って言って、いっぱい無実の人を殺して
   財産を…」

茂:「人間って悪用しちゃう場合もあるんですよね…」
前:「だからいい意味で宗教に使われるっていう部分もあれば、悪い部分で宗教に
   使われるっていう部分も。」

茂:「そういうこともありますね。だから、科学と一緒だと思うんですよ。
   科学もよくも使われることもあるし、悪いことにもありますでしょ…」

前:「そうですね!戦争なんかに使われますし」
茂:「マジックもきっとどっちにも使えるんだね。」
前:「ええ」
茂:「やっぱり大事なのは、マジックっていうのをいい気持ちで使うのか、それとも
   邪悪な、邪な気持ちで使うかで」

前:「そう…ですねえ」
茂:「前田さんがもし邪悪な人間だったら、これ最強だね(笑)」
前:「ちょっと憧れますね、でも(笑)」
茂:「最凶のキョウは凶悪の『凶』だよ。」
前:「憧れますねえ(しみじみ)」
…しみじみと憧れないで下さいっ!(笑)

-茂木先生のまとめ-
    何かねえ、騙されて思い込んでしまうってコトと自分の夢を現実にするっていうのは
    すごく似てるっていう気がしましたね。
    だから、人は自分がひそかに願っていることって現実になって欲しいと思っているし
    そういう意味で言うとね、潜在脳力を開発するためには信じるしかない。
    コレが一番大事なんだと思った。


ナ:「潜在脳力の開拓者、前田知洋。世界に認められた奇跡の指先は、観客の心を操り
    自らの筋肉をも騙す、驚愕の脳によって支えられていた。


番組終



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