「一夜限定!幻の創作レストラン田崎亭」2006,2.26 BS-i

※ところどころにあるオレンジの文字は私のツッコミです。

(熊本 水前寺成趣園 の庭園と池の水鳥が…)
庭園に田崎真也さんと木村郁美アナの姿。

田崎さん(以下、田)「さあ、一夜限定、幻の創作レストラン 田崎亭 いよいよオープンです」
木村アナ(以下、木)「はい、記念すべき1回目のゲスト、お会いできるのを楽しみにしてきました」
田「ねえ、何しろ日本が生んだ世界有数のマジシャン」
木「ですね」
田「熊本のね、本当にいい材料が手に入ったので、この極上の材料にそれと、それにあう最高のお酒と合わせて
  おもてなしをいたします」

(木村アナ、顔の前で小さく拍手☆可愛らしい)

(ワインボトルを華麗にオープンする田崎さんの手元の映像)
ナレーション「最高のゲストを迎えて極上のおもてなしを。ソムリエ田崎真也がもたらす至福の時」
(ワインセラー前にてタキシード姿の田崎さん)
田「ようこそ、お待ちしておりました」

番組タイトル

(ホテルホークラ内のお部屋にカメラを移して。画面には田崎さんと木村アナ)
田「さあ、記念すべき田崎亭、第1回目のゲストはマジシャンの前田知洋さんです!」
(スタッフの拍手の中、画面右手から前田さんご登場!
いでたちはブラックスーツに白のレギュラーカラーのシャツ。
サテン地のような光沢のある淡いピンクのネクタイとピンクのチーフ☆
あ、すでに左手にはカードが握られています)

前田さん(以下、前)「どうも、どうも(満面の笑み)」
田「どうも」
木「どうもこんにちは、ようこそ!」
田「お久しぶりです」
前「ごぶさたしております」
田「ほんとうに…」
木「(2人を示して)もうお知り合いで…?」
田「そうです、もう何…ずいぶん前ですよね?」
前「そう…ですね、初めてお会いしたの、10年位前に…」
田「そうですよね」
前「ええ、なります」

木「ああ、そうなんですか…わたくし初めまして」
(両手を前にして頭を下げる木村アナ)
前「初めまして(ニコっ)」
(同じく両手を前にし頭を下げる前田さん。田崎さんが手の仕草で前田さんに木村アナをご紹介)
木「どうぞよろしくお願いします」
前「こちらこそヨロシクお願いいたします」
画面変わって(GENIIの表紙の写真 と奇跡の指先の映像)
ナレーション「本日のゲストは奇跡の指先をもつクロースアップマジシャン・前田知洋
常識を超えた斬新なマジックで日本のマジックブームを巻き起こした、世界も認める天才マジシャン」

画面が戻って

前「じゃあ、ちょっとご挨拶代わりに…」
(とカードを顔の前で広げる前田さん)
田「あ、あ、あ…すいません」
木「はいっ!」
前「これ普通のトランプでいろいろ、バラバラに入っています」
木「はい」
前「で、ブーメランカードって聞いたことあります?」
(部屋中を見渡す前田さん)
田「…(眉間にシワ)」
木「…」お2人とも右手人差し指でブーメランの軌道を描きながら
田、「戻ってくるんですか?」
前「そうです」
田「ああそうですか(笑)」
木「ええっ?」
前「このカードはスペードのエースとも言いますけど」
木「はい」
前「ブーメランカードとも呼ばれていまして(手元とカードのアップショット)、これ
名前の通り投げると飛んで戻ってきます。ちょっと投げてみましょうか?」


(ワクワク顔の木村アナと、ちょっと疑ってるカンジの田崎さん)
後ろに向いて…カードを飛ばします

前「…と、こう戻ってきます♪」
木、田「あああ…」
前「で、コレを使ってマジックをやります」
木「はい」

前「一枚選んでいただいていいですか?」
(とまず木村アナの前にカードを)
木「え?いいですか?」
前「はい」
木「じゃあこれを…(選びながら)これ見ないほうがいいですか?」
前「あ、えっと見ていただいていいですよ。田崎さんもどうぞ」
田「あ、そうですか(とカード選らぶ)」
前「私、後ろを向きますので、みなさんで見て覚えてください」
田「あらー…こんな感じですよ」(とカメラに見せるお二人)
前「いいカードでしたか?じゃあ戻してください」

カードを戻す木村アナ
前「いいトコ戻しますねえ」
木「あ、いいとこですか?」
前「ええ、これは木村さんのカード、忘れないでくださいね」
前「(田崎さんに)どこでもいいですよ」
田「じゃあ…」
前「コレが田崎さんのカードですね、コレです(とカメラに)」
前「飛ばした後にどっかで、これ受け止めます」
田「ええー、それだけでもなんか難しそう」
木「それだけでも…」
前「上手く受け止めればですね、受け止めた場所に二人の抜いたカードがあります」
田、「…(顔を見合わせて半信半疑の笑い)」
前「上手くいけば、です(笑)」

もちろんマジックは成功!
カメラが切り替わって、半円形のテーブルに、画面右から前田さん、田崎さん、木村アナの並びで。

田「いやあ、もう最初っからすごかったですね」
木「(深くうなずきながら)ものすごく驚いてしまいましたね、最初から」
前「あれはですね、実は僕初めてあのマジックをしたのは本で読んだんですよ。
つまりブーメランカードって言うマジックがあって、こう、飛ばして戻ってきて
受け止められるという、それ読んだ時に『そんなバカなマジックが出来るわけはない…(笑)練習しても』
(と思った)、ですけど何回も何回も練習したらできるようになったんですね」

田「へえー」
木「じゃあ、私も練習したらできるようになります?」
田「(笑)」
前「…そうですねえ(笑)ただ、僕の場合は10年くらいこう(カードを飛ばす仕草で)毎日毎日やって…(笑)」
田「あははは」
木「10年…えー…じゃあ10年後に披露させていただくということで。」
前「そうですね(笑)」

田「じゃあ、そんな話はおいおいいろいろお伺いするとして」
前「はい」
田「あの、お酒召し上がられます?」
前「それがですね、突然2年位前に飲むようになったんですよ」
田「え、2年ですか?」
前「ええ」
木「ええ2年…きっかけはなんだったんですか?」
前「きっかけはですね、あの、僕のマネージャーがいて、マネージャー女性なんですけど
  いろいろ仕事の上で大変お世話になっているので、何かプレゼントをしなくちゃいけないと思って。
  で、彼女お酒が大好きなものですから、イロイロ取り揃えているお店に行ったらですね、
  「ブラントン」っていう素敵な入れ物に、ボトルに入って…そういえば彼女、ブラントン好きだって
  言ってたんでちょっと奮発しまして、で、それを差し上げたらですね
  すごくおいしそうに飲むんですよ。美味しい美味しいっていって。で、あんまり美味しそうに
  飲んでるもんですから、僕も「ちょっと一口飲ませてください」っていったら
  もう香りといい、味といい「あ、こんな美味しいものがあるんだ」と思って飲みはじめたんです」

…前田さん、何故に「飲ませてください」ってマネージャーさんに敬語なんです?(笑)

田「え、じゃあお酒飲んだ最初の、一番最初のきっかけがブラントンですか」
前「そうですね」
木「それお洒落ですねえ!」
田「ねえ」
木「普通、こう何か生ビールとか(笑)」
田「ワインで言うとロマネコンティから飲み始めたみたいな感じですよね」
木「…ってことですよね」
田「じゃあ、それでは早速ブラントンをご用意させていただいだので…」
前「あ、そうですか(ウキウキ♪)」
木「楽しみ、素晴らしい…」

画面切り替わってブラントンボトルの映像
ナレーション「熟成した原酒を一樽ずつテイスティングし、最高品質のものだけが
商品となるブラントン。芳醇な香りと風格ある味わいはまさにバーボンの極み。」

画面は戻って、素敵なロックグラス片手の3人。

田「今日はようこそいらしていただきました。」
木「ようこそ」
前「お招きに預かりましてありがとうございます」
(3人でブラントンで乾杯)

木「んー香りいいですねえ! あ、ちょっと甘めな香り…」
前「木の匂いがしますよね」
田「そうですね。中をやっぱりその、樽の中を焦がしてその中で熟成させていますから」
前「あ、そうなんですか!へえ」
(グラスの香りを楽しむ前田さん)
前「いいですよね」
田「このフタ(ボトルキャップ)の話、ご存知ですか?」
前「いえ知らないです」
田「あ、そうですか。このフタに「n’’」ってついてますが、
  この「n''」というのは「Blanton's」というスペルのですね
  nだけ二つあるので2番目の「n」ってことなんですよ。
  それで、僕、結構集めてるんですよ、フタを」

(とポケットからキャップを取り出す田崎さん)

田「一個だけなんですが、これマジックじゃないですよ(笑)」
前「ええ(笑って田崎さんのほうへ身を乗り出す)」
田「これが「B」なんです」
前「はい」
田「ですからこの最後のsまで含めて…」
前「あ、なるほどなるほど。」
田「8種類あるんですよ。全部違いますでしょ」
前「そういえばこれはちょっと歩いてる形ですけど…(Bのキャップを指す)」
木「えーっ、知らなかった…」
前「これはちょっと(違いますね)全然気がつきませんでした」
木「私も知らなかったです」
田「あんまり知られていないんですよね。種類が違うって言うのは知ってる方
  多いんですけど、飲む方は。でも8個全部スペルがすべてあるって
  言うのはですね」

前「(とっても興味深そうに)なるほど…」
木「うわぁ…」
田「今日はこのブラントンに合わせて、ちょっとお料理考えてみたんですけど」
前「嬉しいですねぇ!」

ここでウェイターさんがお皿を前田さんの前に。
  
前「ほうほう…ずいぶんちょっとアジアンチックな」
木「ねえ、焼き鳥みたいですよ」
(お料理の画。竹串に刺さった3種類の肉らしきものが2本。
横にハーブが添えてあります。「馬肉の串焼き」

田「焼き鳥(笑)」
木「串焼きになっています」
田「熊本といえば馬刺しがうまいですからねえ…」
前「なるほどねぇ…」
田「このブラントンの、先ほどおっしゃった木の香りという…木を焼いた香りなんですけど、
  この焼いた香りが特徴なので、この香りにあわすのにちょっと炙ってみましたんで
  まずはどうぞ召し上がってみてください」

前「すでにすごくいい香りが…」
木「ねえ」
田「熊本の馬刺しがありますし、ブラントンってやっぱり馬が象徴的なんで…馬にしてみたんですけど」
前「なるほど、なるほど。いただきます、ええ」

(串焼きを召し上がる前田さん。)
串を横に引くのではなくて先端から食べられるのでなんとなく優雅…

前「うん…(モグモグと…しばし沈黙)。美味しいです。香りがですね、あの子供の頃に
  夏にキャンプファイヤーとかした時の、こう何かこう…木の燃えるような香りが」

田「表面だけさっとあぶって、最後にお茶の葉っぱと黒砂糖で」
前「…なるほど…」
田「燻製にしてみました、煙を出して」

(画面変わって、厨房風景に。
 馬のレバー、タテガミ、いちぼ(お尻のお肉)をバーナーであぶって
 最後にお茶葉と黒砂糖で30秒だけスモークする画像が。おいしそう♪
 そして、またテーブル風景に戻ります。
 前田さん、すっごく楽しそうです)


田「(木村アナに)レバーはすごいさっき、本当にさっき届いたばかり」
前「何かちょっとフルーティーな感じの、よく熟れた果物を食べてるみたいな感じですね」
田「黒砂糖の香りとバーボンの香りとを合わせたんです」
木「いやあ、これはすごいおいしい…」
(ここでブラントンを飲む前田さん)
前「でも不思議ですね。さっきあのおっしゃられたように、お茶とかいろいろ日本的な
  テイストなんですけど、ブラントンに合わすととたんにこう、洋食っぽい感じになりますね」

田「合いますよね」

木「あの、前田さんが先ほど素晴らしいマジック、見せていただきましたけれども
  マジックを始められたきっかけって何なんですか?」

前「マジックを始めたきっかけっていうのはですね、実際にマジックを趣味として始めたのは
  大学のマジックサークルという、まあ同好会みたいなものなんですけど、18の時に始めたのが
  最初のきかっけですね」

木「で、そのサークルがなぜ、いろいろあるサークルなのに…マジックサークルに
  入ろうって珍しいですよね」

前「あのですね、僕は電機大学(東京電機大学)っていう大学を出ていまして
  で、理系の大学はですね、いろいろと実験だとかレポートとかがあるので
  縦のつながりが非常に大事だっていう風に言われてるんです。つまり先輩と仲良くならなくちゃいけない。
  フォークダンス同好会っていうのと、マジックサークルっていうのがあって、
  どっちに入ろうかすごい悩んだんですけれども…(と腕組み)」

田「それ、悩むもんですか?その二つって全然違う(笑)」
木「違うサークルですよね」
前「フォークダンスもまあ素敵なんですけど、こうちょっと汗かくかもしれないんで…
  で、マジックだったらそんなに体力も使わないだろうと思って(笑)」

木「え、汗かくのキライなんですか?」
前「いえ、そういうわけではないですけど、先輩とのつながりっていうのがメインで入るものですから
  あんまり一生懸命、学業に障るほどにやるものどうかと思ったんで」

木「じゃあ、軽ーい気持ちで入られたんですか」
前「そうですね」
田「その同好会は、今前田さんがやっていらっしゃるようなクロースアップマジックっていうんですか?」
前「そうです。あの、当時大学の同好会っていうのはですね、ステージマジックが非常に
  ブームな時代で、えーと1980年代、非常にダイナミックなものが。」

田「大きなヤツですね。なんか刺したりとか…」
前「ええ、ライオンが出たりですとか、イリュージョン、まあ学生はそういうのはやらないんですけど
  そういうスタイルものがブームになっている時代で、そこの電機大学はなぜか知らないですけど
  クロースアップというのが中心で」

田「そこもそうだったんですか、そうですか…」
前「ええ」

画面変わってマジックタイム☆(詳細は省略しますね)
田崎さんと、木村さんの素の反応が面白いです
「えええーっ!」って。
トーン&リストア(復活するカード)の際の前田さん、
木村アナに「あ、木村さん結構パズル苦手なほう!」
普段おっしゃらないくらいとってもお茶目な声色です。
なんだかとっても嬉しそう(笑)
木村アナ「はいっ!ものっすごい苦手です(笑)」
可愛くて潔い、いい言い切り返しです☆
そして「○(数字)は対角線上にないとおかしいんじゃない?」
冷静な助け舟を出される田崎さん。スタッフ一同、爆笑です。
木村アナの反応、とっても素直でキュートです。
田崎さんも「あはははっ!」って、とっても楽しそう〜

そしてトークに戻ります

田「ワインは召し上がります?」
前「ワイン、いただきます」
田「そうですか」
前「ただ、そんなにこう口が肥えてるわけではないので…」

グラスを運んでくるウェイターさんを見て
前「あ、白ですね。」
田「はい。白ワインを…2種類」
(3人の前にそれぞれ2つのグラスがサーブされます)
木「しかも2種類ですか…(嬉しそう)。これ田崎さんオリジナルの…」
田「そうですね、デザインしてるグラスなんですけど」
(このグラスがホントにとても優美なラインで、美しいんです。
 口元で一旦絞ったあと、もう一度開くようなライン)
前「ブラントンのボトルも美しかったですけど、これもまた美しいですね…」
田「香りをやはり中に閉じ込めておくのに…」
前「あ、あるほど、こう集中するように…」
田「白いワインとかって、酸味がわりとしっかりしているので、細長いグラスにすると
  こう飲むときに液体が細くなっていきますよね。
  そうすると舌先にチョンと触れてから広がるので、まず甘みを感じるところから広がるので、
  ですからよりまろやかに感じるんです、グラスの形状が」

前「これ、どちらからいただいたらいいんでしょう?」
(二つのグラスを真剣に見比べる前田さん)
田「えーっとですね、どちらでもいいです。交互に飲んでください
  違うワインですので」

前「わかりました」
ワクワク顔の木村アナにも「どうぞ」とにっこり笑顔で勧める田崎さん。
木「あ。全然香りが違う…」

グラスを廻して香りを確認する木村アナ。
「ほぅ…」とホントに楽しそう。
そして2つ目のワインを飲む前田さん。

前「んー、個性が違いますね。」
田「違いますよね」
木「香りからしてまず全然違う感じですよね」
田「これね、実はお値段が倍くらい違うんですが、1個が12000円くらい、
  もうひとつが24000、25000円くらいで、でもフランスのブルゴーニュというところなんですが
  全く並んでる畑なんですよ」

前「あぁ…!(驚く前田さん)」

田「全く並んでも、誰の目で見てもほとんどわからないんですが、こっちのほうは
  畑に1級という格付け、こっちのほうは特級畑という格付けがついて
  作ってる方も一緒、作り方もほとんど変わらず、でもちろんブドウが取れた2003年という年も
  一緒です」

前「なるほど」
ここで2つのよく似たボトルがテーブルに置かれます。
田「ピュリニー・モンラッシェっていう村の名前で、ピュッセルっていう畑の名前が
  書いてあります。もうひとつがバタール・モンラッシェっていうんですが、
  特級の名前ですね」


画面変わってワインの紹介。
ピュリニー・モンラッシェ・ピュセル (1級畑のワイン)\13600
バタール・モンラッシェ(特級畑のワイン)\27000

前「これ、物理的にいうと何が違うんですか?」←とても気になられている様子。理系な前田さん本領発揮。
田「この二つの違いは、特級のほうが、微妙になんですが土の中のミネラル分が多いんです」
前「あぁ、なるほど」
田「ミネラル分が多いと、根っこに毛細根(もうさいこん)というのが生えやすいんですね。
  でそれによって、栄養分を吸収しやすいんです。いっぱい毛細根っていうのが生えると」

前「あの、毛みたいなヤツですね」
田「そうですね。ところで僕、さっきから拝見していたですけど、指がまずキレイ。」
前「はい。(満面の笑みで)」
田、木「すごいですね」
前「ありがとうございます」
木「きれいですよね、そうなんですよ」
前「近いスタイルで、トランプがメインなマジックなもんですから、あの、映る3分の2くらいは
  手のアップばかりなんですよ、だから女優さんがよく顔にお金をかけられるっていうじゃないですか。
  手のほうにお金をかけて美しく見えるように…。」

木「へえ…」
前「ハードナーっていう薬が塗ってありまして、爪を硬くするんです。爪が、先端が割れてしまうとですね
  特に寒い季節、乾燥している季節ですと爪の先端が非常に割れやすいものですから
  そうするとマジックのこのトランプの肌触り、手触りに影響が出るので…」

田「他に手のお手入れ以外に何か…」
前「僕ですね、トランプを使ってTVに出るようになったら、日本の子供たちですとか
  大人の人達がトランプを買って下さって、非常に売れ始めたんです。
  そうしたらですね、USプレイング社っていう、非常に大きな会社なんですけど
  そこの方が「なんで日本でこんなにトランプが売れているんだ?」って
  会いに来てくださって、このマジシャンがトランプのマジックをよくやっているらしいって。
  それでそんな話でオリジナルの、僕専用のトランプを作って下さるという話で。」

木「ええ、じゃあコレ世界でひとつしかないんですか?」
前「ええ、ジョーカーに僕の名前が入っているんですけど…(と探す)」
田「ええっ!(かなり驚く田崎さん)」
前「ここにMAeDa ToMohiRo、前田知洋モデルタリホーって書いてあるんですが」
田「市販はしているんですか?」
前「いえ、この赤いものはしていなくて、僕だけに供給していただいて。」
木「これ、前田さんですか?(ジョーカーのマジシャンを指差して)」
前「えっと、僕をイメージしてデザイナーの方が書いてくださったんですけど」
木「はぁ〜(感嘆)」
前「そういうイラストにしてもらって、それを見るとマジシャンがかがんで女の子に近い距離で
  トランプを見せているし、こういうスタイルなんですってことを説明したくて
  デザインしてもらったんです」

田「へえ〜」
木「あ、そうなんですか。すごい素敵なデザインで」
前「ありがとうございます。僕のはちょっと秘密があってですね、縁がちょっと大きくとってあるのが
  気がつきます?」


(ここでバイシクルの赤と実物比較します)

前「コレですね、こういう風に持つと僕の手にピッタリフィットするようなデザインの為に
こういうふうにちょっとデザインが変えてあるんです」

木「はぁ〜(感嘆)」
前「こっちだと(と、バイシクルデックを手に)縁が細かいんで非常に大きいトランプを
  持っているように見えて」

木「すごい。」
田「あー、本当だ」
木「微妙な違いなんですけど、ずいぶん視覚的に違うように感じるんですね」
前「そうですね、視覚のマジックですよね。あともう一つ視覚のマジックがあってですね。
  こういう風に広げたときに…(と、タリホーゴールドフレームをリボンスプレッドをして)
  最近TVなんかでもマジックをやらせていただくじゃないですか。
  こういう風に見えるのと…こっちは…(今度はバイシクルをリボンスプレッドして並べます)
  わかります?この線が(カードの白枠部分の幅のこと)細かいので、こっち(バイシクル)のほうが
  TV映りはよくないんですよ。こっち(タリホー)のほうがTV映りがいいんです。
  っていうのは、テレビって走査線っていうのがあって、まあ電機大学(出身)なものですから(笑)
  それでですね、画面を写しているものですから、なるべくこういう細かい模様よりは(とバイシクルを指す)
  こういう風にはっきり(とタリホーを指す)していたほうが…」

田「ソコまで10年前で考えているのがすごいですね」
木「ねえ、そういうこだわりがあるんですね。これいくつくらい持っていらっしゃるんですか?」
前「えーとですね、急に明日欲しいって言われると、なかなかすぐに届かないものですから
  一応今ウチにあるのは5000組くらいですね」

木「え?!5000ですか!?」

驚いてむせる田崎さん。
(ここで画面には「自宅にストックしてあるトランプ」と、あのF.A.Qに載せられた
タリホー山の写真が映ります)

田「年間どれくらい使うもんなんですか?」
前「えーっとですね、年間にやっぱり10000くらいはやっぱり使いますね」
田、木「えええーっ!」
前「10年位前に会った時に、ああ田崎さんがパーティにいらっしゃってるっていうんで
  僕、そばに寄って田崎さんがワインの栓を開けるのを見てたんですよ。
  そうしたら、その開ける姿がですね、とっても美しいんですよ。
  それを見た時に、『あ、もしかしたらお客様の前で新しいトランプを開けて
  これからマジックを見せます』ってやったとすると、それは非常にもてなすっていう意味では
  いいんじゃないかっていう風に、ちょっとインスピレーションをピピっと得ましてね、
  それ以来ずっとマジックをやる時は新しいトランプを開けて、『これから新しいトランプを使うんで
  仕掛けがありません』ということを宣言してからやるようになったんです。」

木「ええー、スゴイ!じゃあ、そのきっかけを作ったのは田崎さんだったんですね」
前「そうですね」
田「いやいや…どういう風に」
驚いて視線が泳いでしまう、でもまんざらでもなさそうなちょっと照れた田崎さん。
そこへ木村アナの追い討ちが。
木「田崎さんのせいで、年間10000個も使うんですよ!」
田「あ、そうだね…」
…木村さん、「田崎さんのせいですよ」って…大ウケ(笑)。しかも言われた田崎さん、素直だし。

田「そろそろね、今日はこの白ワインに合わせてお料理を」
お鍋を持ったウェイターさん登場。
田「これがまた素晴らしいです。」
木「お鍋ですか…?」
田「はい。鍋です」
木「鍋ですか」
さらにウェイターさんが、牡丹の様にキレイに盛り付けられた大皿を持って登場。
田「見て下さい、これ。」
木「うわぁ、キレイだこと…」
画面には、縁がきれいなピンク色の白身魚の切り身が大輪の花のように。
前「なんかトランプをこう、したみたいに」
木「ほんとそうですよね!」
田「この線がですね…これね、真ハタなんです」
木「ハタ。」
前「珍しいですね」
田「ええ、真ハタなんですが天草で獲れた6kgぐらいの、本当に見事な真ハタです。
  それをもちろん、お刺身も美味しいんですけど骨をコチラで出汁をとってましてですね、
  もちろんコレも後で食べていただくんですが、骨だけで何にも、あ昆布はちょっと使っていますけど
  カツオは使わずに、昆布出汁に骨を入れた出汁で、すこーしだけお塩を加えて味を調えていますけど
  ここで、自分の骨から出た出汁でしゃぶしゃぶにして身を召上っていただこうと。」

(とっても嬉しそうにうなずく前田さん)
木「贅沢な食べ方ですねぇ…!」
前「さっきの(馬肉の)タテガミもそうですけど、あわせて食べるとより美味しいってこと
  ありますよね」


画面変わって真ハタの全体像が!大きいっ!
ちなみに、「熊本の魚が食べたいという前田さんのリクエストに応えて…」という
ナレーションが入ります。

「真ハタのしゃぶしゃぶ」

田「お刺身って本当に美味しい食べ方だと思うんですけど、ものによっては少し味を締めた方がですね、
より旨味が強く感じることもあるので」

(画面にはおいしそうなしゃぶしゃぶの画像が…そしてカメラが切り替わるととっても
嬉しそうな前田さん)
前「いただきます♪…ん、(とても幸せそうです)…」
木「これは贅沢な食べ方ですね」
前「これもまた歯ざわりが…。あまりキュっとならないですね、お湯に入れても」
田「そうですね」
今度は木村アナが食べます。やっぱりおいしそう…
田「熟成時間がちょうどいい」
木「ん〜、これはあうんじゃないですか、白ワインに!」
田「これ、食べた後にナッツみたいな香りが残ります」
前「あぁなるほど!」
田「このナッツみたいな香りが、多ければ多いほど旨いですね。
それでこのワインをあわせてみたんです。木の樽の中で熟成するので、
これもナッツっぽい香りが出やすいんです。

前「本当に最初はこう、歯ざわりが来て味が来て、その後香りが来て…」
田「ずーっと口の中に旨味が残ってます、長ーく」
木「うわぁ、ホントにあいますね、白いワインと」
田「天然のね、時期のいいお魚の味わいなんですね」
(この間、ずっとみんなの分をしゃぶしゃぶし続ける田崎さん)

田「明日例えば大事なマジックがある、っていう時にお酒を控えたりとかっていうのは
あまりないですか?」

前「筋肉をリラックスさせるという意味では、多少いただくことのほうが多いですね」
木「逆にちょっと入れたほうがいいんですか?」
前「あの、身体を冷やしてしまったり、こうギュッと凝りがなってしまうのが
マジックにとっていけないので上手くリラックスする、あと夜ぐっすり眠れるですとか、
あとは特にお酒の中にいろいろクエン酸が含まれてたりですとか、そういうのの
助けを借りることはありますね」

田「僕はテイスティングをするときって、こう五感を研ぎ澄まさないといけないので
12時間前にはお酒を止めるんです。」

前「なるほど…」
田「12時間経つと、アルコールが血中から、どれだけある程度飲んでも消えて、
大体キレイになって全体が敏感になりやすいなっていうのが。ですから明日11時から
テイスティングがあるって言うと前の日は23時までしか飲まないです」

木「へぇ、そうなんですか」

田「さあ、そろそろいい香りがしてきましたので、次のお料理がたぶん出来上がってますよ」
ウェイターさんがお皿を持って登場。
お皿の中身は…よく煮込まれた、お肉らしき塊と新ゴボウとサツマイモと焼きネギ。
田「こちらです」
木「うわっ、これまたスゴイ…」
前「このネギが素敵ですね。」
(焼き色がついていて確かに美味しそう)
前「(さらにじっくりお皿を眺めて)あ!ゴボウで。僕の好きな根菜類で…。」
田「新ゴボウと大根とサツマイモを添えていますが、熊本の球磨地方って球磨焼酎で有名な、
そこで猟師さんに打って頂いたイノシシです」


お料理の説明映像「いのししのポトフ」

前「本当にナイフ要らないくらい柔らかいですね。(パクっ♪)
んっ!…(もぐもぐ)美味しいです、なんか幸せな感じ♪(満面の笑み)」

木「幸せな感じ…。すごい。うわっ、本当だ!トロッとナイフ入りますね。
柔らかいっ!」

この時の木村アナと前田さんを見守る田崎さんが、とっても優しい顔をされています。
田「イノシシは脂が美味しいんですよ、すごく。脂と、この皮のところが、これもう
4〜5時間煮込んでるんですけど流れ出さない」

木「ちょっと皮をいただいてみます」
そしてココでまた幸せそうな前田さんのお顔。
前「んっ♪」
田「皮、すごいですよね」
前「モチモチして。」
田「昨日から作ってますから」

木「えー、何時間ぐらい煮込んだんですか?」
田「えーっとモモをいただいたので、骨付きのモモで4〜5時間スープを作って
そのスープでまた4〜5時間煮込みますね」

木「すごい!いや、イノシシの概念、変わりますね。」
前「柔らかくて繊細で、ソフトですよね」
木「ねぇ!違いますよね」
前「あと、お野菜がとっても美味しいですね。」
田「これ新ゴボウ、これも熊本産の、大根もネギも。」
前「とってもよく火が通ってて…」
田「これも一緒に煮込まずに順次、ちょうど火の(とおりが)いいところで
出してるんですよね、全部。」

木「だからなんですね!私、もうちょっとこうイノシシの香りとかが強く入っちゃって
お野菜の香りが消えてるかな…って。全然」

田「そうなんです」
前「ちょっと、美味しいんで口数が少なくなってますけども(笑)」
木「その気持ちわかります」

ここでキレイな青いボトルが登場。

田「熊本といえば日本酒も美味しいんですけど、この焼酎を今回は。
イノシシの産地に合わせて」

木「素晴らしいです。球磨焼酎ですか?」
田「球磨焼酎です。焼酎は召し上がりますか?」
前「焼酎はですね…(笑)あの…ちょっと年寄りくさい話ですけど(笑)
血流がよくて手足が暖まるんで(笑)」

田「ソコだけ聞いてるとほんとに年寄りくさいですね(笑)」
前「ええ(笑)」
前「でも、このボトルもまたキレイですねぇ」
木「ねえ、素敵なブルーで!オシャレですよね、今焼酎のボトルとかも」

また素敵なオリジナルのグラスに、注ぎ分ける田崎さん。
田「これは7年間熟成したお酒で…」

焼酎の紹介画像。
球磨焼酎「心月」 六調子酒造
キレイな淡いブルーのボトルで、米焼酎です。

田「このポトフを作るのに焼酎を4号瓶1本、丸まんま使ってるんです。」
前「そうなんですか!」
木「贅沢〜っ!」
前「マジックでいう秘密の部分ですね、気がつかなかったです」
前「これやっぱり、そういう風に入れると肉が柔らかくなったり…」
田「やっぱり香りがいいですよね。やはりどこの国でも飲むお酒を料理に使うっていうのは
基本ですよね。その地方の酒をもてなす為にお料理を考える時に、どうしたらお酒をもっと
美味しく飲んでくれるか、楽しんでくれるかなっていうと、それがやっぱり一番自然な相性の求め方なので」

木「なるほど〜」
ポトフを食べて、焼酎を飲んでみる前田さん。
前「美味しいですねえ(しみじみと)」

木「前田さんは、お休みとかっていうのはあるんですか?」
前「えーっと実はですね、つい最近まで全くなかったんですよ。あの、この番組に呼んで頂く時に
  ディレクターの方と打ち合わせをして「休みが全くないんです」って自分で言ってハッと気がついて
  これはあんまり料理をいただくにしても、マジックをするにしてもよろしくないってことで
  急遽、この番組の前まで、ちょっと2週間ぐらいお休みをいただきまして。」

田「すごいわかりやすいですね(笑)」
木「しかも2週間ですか!いきなりドーンととりましたね(笑)」
前「そうですね。ちょっとあの、スケジュールをやっているものは無理をしたみたいですけども」
マネージャーさん、お疲れ様です…。

木「普段はその、クロースアップマジックってどういうところで…」
前「普段はですね、プライベートパーティーって呼ばれるところが多いですね。ですから、
  宝石のメーカーの新しい発表会ですとか、あとは僕はたまたま海外でマジックを勉強したものですから
  英語をしゃべるものですから、外資系の方とか、もしくは大使館のパーティですとか、そういったものが多いですね」

田「贅沢ですね」
木「ねぇ、本当に。」
田「プライベートなパーティで」
前「あ、さすが鋭いですね。あのクロースアップマジックってですね、ほとんどの人が傍で見れるから
  すごいって思っていらっしゃるんですよ。ところがもう一つのすごさっていうのは
  一人のマジシャンを、今日でしたら二人のお客さんだけで独占するって言うところに
  非常に贅沢さがあるんです。日本って座敷に芸妓さんを呼んだりして、プライベートで楽しむ文化って
  あったじゃないですか。だから、『もしかしたらこのスタイルはいけるかもしれない!』と思って…。
  だから一つは贅沢さでもあるんですよね」

木「私たち、究極の贅沢ですよね、今日。(と田崎さんに)」
田「そういう意味ではすごく、僕達の仕事ってやっぱり似ていますよね。」
前「あ、そうですね」
田「食卓で完結させるっていうのはですね、楽しみを」
前「ですから僕、田崎さんを初めてメディアで拝見した時に、『あぁ田崎さんってすごいスタイルだ』って
  思って。紳士でいらっしゃって、なおかつテレビタレントみたいな雰囲気でもなく、
  ソムリエっていうスタンスをすごく守っていらっしゃって…」

田「それしかない、みたいなところもありますけど(笑)」
前「いえいえ(笑)」
木「いえ、それがあれば素晴らしいです!」
前「始めた頃は、田崎さんみたいになれたらいいな、とは思ってたんで…」
田「やっぱり今度組んで、全国ツアーとかやりましょうか(笑)」
前「あ、はい!いいですね。」
田「プライベートパーティーの。ほかへいろんなところへお邪魔して(笑)」
木「そうですね!」
前「いいですね(笑)」

田「前田さん、甘いものは大丈夫ですか?」
前「大好きです」
田「デザート?」
前「マジシャンにとって甘いものって実はすごく大事で…っていうのは
精神的にいうと、マジックしてるときって2重構造なんですよ。
「好きなカードを選んでください」「トランプを触ってみますか?」って口では
言ってるんですけど、頭の中ではマジックのタネの準備のことを考えなければいけないので
そうするとですね、脳がやっぱりすごく疲れるみたいで…。で、脳ってですね、砂糖しか消費しないんですよ。
筋肉なんかはいろんな物質を消費するんですけど。ですから常に本番前ですとか、本番後と甘いものをなるべく
食べるようにして、すぐに脳に糖分が行き渡るようにしてるんで。」

田「これはもう、前田さんの為に!」
前「嬉しいですねぇ…」
田「これはあの、料理人さんではなくて僕自身がちょっと作ってまいりました」
前「ありがとうございます」
木「ええー、田崎さん自らお作りになったデザート!」
田「ええ」
前「私の為に、というのがすごく贅沢ですね、光栄です!」
田「初めて作ってみたんですけど…」

木「あら…」
田「前田さんのためですから」
前「あっ!」
木「んっ?」
出てきたのは素敵な角皿に盛られた、美味しそうな干し柿。
前「柿じゃないですか…」
田「これはこの熊本産の干し柿を、ちょっと手を加えてみましたんで」

ナレーション「一見、何の変哲もない熊本産の干し柿。しかし、この干し柿にはある秘密が…」

前「いただきます♪(パクっ)…んっ!ちょっとマジックみたい…ビックリ!」
気のせいか、何かパリパリ言う音が…
木「何か音が…」
前「うん、この中に何かドライなものが。(うんうんとうなずく前田さん)」
木「エ?これまんま干し柿ですよ?」(木村アナもパクっ!)
前「あっ!…判りました…(にっこり)」
田「わかりました(笑)?」
木「んっ!」
前「柿なので♪」
木「ん!タネが見えました♪」
前「柿の種が入ってるんですよ。美味しいですよ、和食ではよくしょっぱいものに
甘いものを合わすじゃないですか。とってもお互いに引きたてあって…」

田「あぁ、よかった…これ、美味しいといっていただく為のものではなくて
タネをわざわざ入れたのには理由があってですね。…これ「タネあり」なんですね」

前「ん〜(笑)」
木「わぁ。ナルホド。それをずーっと考えていらしたんですね(笑)」
田「そうそう(笑)マジックなんですね」
木「(笑)わぁ。でも柿の種と柿、一緒に食べたの初めてです(笑)」
田「すいません(笑)本当のデザートをこれから。(スタッフ大爆笑)」
木「これ、ウソのデザートなんですか(笑)」
田「あまりにもこれだけだとねえぇ…」
前「…マジシャンをあんまり騙さないで下さい(笑)」
田崎さん。そのお茶目具合にとっても惚れました☆
おもてなしの心ってそういうところにあるんだな…って。まあ、ベタっちゃあベタですが
そんなところが素敵〜。


クレープに包まれた何かに、鮮やかな紫色のチップスが
キレイに盛り付けられたお皿が…
木「うわっ、キレイだこと…」
田「『いきなり団子』って言うのを、まあよく食べるというか、熊本の名産なんですね。
もともとはサツマイモを輪切りでスポーンと切ったものにアンコのっけて
小麦粉で作った皮をくるんで、それを蒸していただく、非常にまあ素朴といえば素朴なものなんですが
ちょっとアレンジをして同じ小麦粉を使って、蒸したものではなくてクレープにして
中に紫イモとクリームをあえて作ってみましたんで…」


「洋風いきなり団子」
中には他に松の実、とクルミも入っているそうです。
紫イモの色がとってもキレイで美味しそう…

前「素敵ですね。嬉しいのは、さっきから申し上げている通り、根菜類、僕大好きなんで」
田「繊維質が。」
前「ええ、あと身体が暖まるんで(笑)」
田「紫イモはポリフェノールがありますからね、そうなんです(笑)」
木「(笑)すごい健康談義になっていて…」
前「ええ、エイジングにもいいですから(笑)…」
(結構大き目のものをパクリ)
前「ん♪…(モグモグ)…お芋がイチゴみたいな…こう何ていったらいいんでしょう、
ショートケーキっぽいです。」

木「へえ〜、あら、ほんとだクリームも入ってて」
田「やっぱりこれはお芋のデザートなので、いきなり団子も芋のクオリティが命だそうなんです。」
木「…うわっ、おいしいですね、これ!」
田「これにですね、合わせたお酒があるんです(嬉しそうな田崎さん)
これしかないっていうのが」

ここでピンクのラベルの小さなビール瓶が登場。
木「…あら?」
田崎さんがクラスに注ぐと、とってもキレイなルビー色のお酒。
前「あれ、田崎さんのセレクトってとても洒落てて、最初のお酒のときは
褐色のお酒で褐色のお料理で(ブラントンと馬の串焼き)
次は白い魚の料理で白ワインで、でこれは紫に紫のラベルで…ちょっと赤系の…」

木「そうですよね、色もあってるんですよ。」
田「お料理とお酒を合わせるときに色であわせるっていうのも、ひとつのすごく簡単な方法なんです。
自然の色ってよく出来ているので、どっか共通したフレーバーがあるんです。
でも実はこのピンク色は紫イモの色素なんです」

前「あ、そうなんですか!」
田「で、香りをつけて少し甘めにしてあります」
前「あ、香りが…(楽しそう)なんか、香水みたいな…」
木「ホントに。フルーツ…フランボワーズみたいなとか、そんな赤いベリー系の香りがしますね」
前「(飲む)…これまたすっきりと、こう爽やかな(と、前田さんも爽やかに笑う)」
田「紫イモと小麦で作ってますでしょ、デザートが。」
前「ええ」
田「こっちも紫イモと大麦ですが、麦で作ったビールなんで」
前「ビールですか」
田「紫イモビールです」

ビールの紹介。
赤坂地ビール「赤坂ルビンロート」

木「おいしい!これまた本当に…合いますね」
田「(笑)飲んじゃいますね」
木「飲んじゃいますね。何か、甘いものと甘いもの、両方甘いと合わないのかなと思っていたんですけど…」
前「スッキリして、また馬刺しから始められそうですね。ええ」
木「私ももう一回…(笑)」

田「今後は…将来のビジョンというのは…」
前「そうですね、あの今までマジックってどうしても「見るエンターテイメント」だったじゃないですか。
ワインも同じだと思うんですけど、ご自分でマジックをやってみてその周りの人を楽しませたりですとか
やる楽しみを皆さんに味わっていただこうと思いまして、いろいろマジックのレッスンですとか心がけて。
あんまり手先を動かすこととか少なくなったんで、いろいろトランプを触ってもらったり、切ってもらったりして、後は
ゲームですと友達とも仲良くなれたりして」

田「そう、コミュニケーションなんですよね」
前「あの、トランプのゲームをやって、おじいちゃんですとかおばあさんですとか、お母さんですとか
近所の友達ですとかコミュニケーションに繋がれば…とは思いますね」

田「本当にそうですね」
木「そう思いますね」
前「あとオトナをギャフンといわせるというか、そういうのも楽しいと思いますね」
田「いやいや、本当にまだまだ尽きないんですけど」
木「ねぇ…お話ずーっと聞いていたい感じですよね。」
前「でもこんなに美味しいものをご馳走になったんで僕としましてもですね、何か
恩返しをしなくちゃいけないと思いますので、ちょっとマジックを準備しまして。」

田「あら。」
木「本当ですか!?」
(とっても嬉しそうです、木村アナ。可愛い!)
前「ええ」
田「いや、それをお願いしていいものかどうなのかねえ、酒飲んでるし…」
木「どのタイミングで言い出そうかしら…なんて思ってたら。」
(スタッフ爆笑)

この後、またマジックを2つ披露されます。(演目は省略)
最後に、「カード・イン・レモン」なのですが、レモンを切ったときの
前田さんの台詞が洒落てました!
「さっきの柿の種のリベンジです(笑)」

そして、レモンが出た後…
木「田崎さん、さっきの柿の種は…」
前「どうやって入れたんですか?」
田「…ダサイですねえ!(笑)」
前「いえいえ…(笑)あれも切り目も何もなかったですし」
木「上から見たら何もわからなかったですし(笑)」
この最後の掛け合い、最高におもしろかったです。

<番組エンディングへ>

ながーいテキストによく最後までお付き合い下さいました。ありがとうございます☆
どれくらい番組の様子が伝わるかは…ちょっと疑問ですが
出来るだけ放送に忠実に拾ってみました。
お三方とも、とーっても素敵な番組でしたよ☆

おしまい。