辰巳ワイナリー
2006/9/2(sat)BS−フジ
出演者:辰巳琢郎さん、冨永純子さん(ソムリエ)
ゲスト:前田知洋さん
収録場所:グランキューブ大阪(大阪国際会議場)、
同会議場内 リーガロイヤルホテルレストラン「グラントック」
文中の
緑字は辰巳さん
青字は前田さん
ピンクは冨永さん
黒はナレーションおよび状況補足
私(riri)の補足、ツッコミ
となっています。
では、テキストスタート☆
グランキューブ大阪内の展示室
辰巳さんの後ろには、各ワイナリーが出品しているテーブルと
そこで試飲をしている人々の姿が…。
辰:「今日は日本ワインを愛する会の大阪の試飲会に来ております。
大阪のグランキューブってところでやっておりますけども今日は辰巳ワイナリー、
こちらで収録いたします。今日のゲストはなんと、世界的なマジシャン
(前田さんのほうを見て笑う)前田知洋さんです」
前田さん、画面に登場。
辰巳さんと前田さんの手には試飲用グラス。
前:「(笑)ありがとうございます。」
辰:「どうも、乾杯で。」
前:「はーい」
辰:「(グラスは)空っぽですけども(笑)」
お二人、空のグラスで乾杯されます。
辰:「よろしくお願いします」
前:「こちらこそお招きに預かりまして本当に嬉しいです」
ナレーション:「この日大阪で開かれたのは「日本ワインを愛する会」主催の試飲商談会。
ワイン生産者と消費者の交流を促進し、日本ワインの認知度を高めることを目的に
2004年に発足したこの会のイベントに全国各地から32社のワイナリーが参加。
集まった200種類以上のワインは造り手の思いが込められた個性豊かなものばかり。
そんなワインを味わいながら、直接その造り手から話を聞けるのもこういった試飲会ならでは。
多くの参加者が熱心に耳を傾ける。」
画面には辰巳さん、前田さん、そしてソムリエ・冨永純子さんがワインを片手に
お話をしている様子が…
ナ:「今回はこの会場で日本全国から集まったワインの中から
前田さんに今の気分に合ったワインと自分をイメージしたワインとを選んでもらった。
前田さんが選ぶ2本のワインとははたしてどんなワインなのか。」
試飲する前田さん
ワイナリーAさん:「大阪を代表するブドウの品種でもあります。デラウェア」
前:「(香りをかいで)どう表現したらいいんだろう…他に似たものがない
カンジ。
(冨永さんに向かって)これ見るからに涼しげですよね」
冨:「涼しげですよね〜」
ワイナリーBさん「最近フルーティなーカンジの…にごりワイン(と、ロゼワインをそそぐ)」
同時に試飲する辰巳さんと前田さん。
ワイナリーBさん「添加剤、一切使っていませんから身体に優しいです」
前:「濃いロゼですね」
辰:「濃いロデ…これメルロー?(ワイナリーの方に)
ワイナリーBさん「メルローと…」
ここで冨永さんから何か解説があった模様。
前:「あぁ、グリーンの…。(香りが立つような仕草)
どれもおいしい(笑)」
会場全部を廻られた後…
辰:「さあ前田さん、決まりました?今日の2本」
前:「はい、決まりました(笑)」
聞き身を立てる仕草の辰巳さん。
前:今はちょっと言えないんですが…
指を1本立てて、いえないの仕草をしながら…
辰:「そうですか、じゃ後ほどよろしくお願いします。」
前:「はい」
場所をグランキューブ内のレストラン「グラントック」に移して
辰:「30社を超えるワイナリーの中からね、たくさん飲んで選んでいただけました?2種類。」
前:「はい」
辰:「一つ目は今の気持ち、今飲みたいワイン。もう一つは
自分のイメージに近いワイン、2種類ですね」
前:「はい」
辰:「まず一つ目が…」
前:「一つ目は…(カメラの向かって右側奥を指差しながら)あれです。」
辰:「こちらです!」
冨永さん、ワインを持って登場。
冨:「はい、お選びいただきましたのがこちらのワインになります。
山梨県勝沼のダイヤモンド酒造さんのですね、「シャンテ・イグリュック・アー
ますかっとベリーAの2005年でございます」
シャンテY・A ますかっとベリーA PLUS2005
山梨 ¥1900(税込)参考価格
ナ:「前田知洋さんの今の気分にあったワインは、
シャンテ・イグリュック・アー ますかっとベリーA プラス2005
しっかりとした酸味と果実味が特長のこの赤ワイン。
歌うという意味のシャンテという名前には、仲間どうしで陽気に飲んで欲しいという
造り手の思いが込められている。
前田さんが人差し指&親指で「あれ」と指す仕草ってあまり見れないですよね。
このときの指差しポーズ、決まっています!ワイルドっぽい!
辰:「なんでこのワインを今飲みたいなと思ったんですか?]
前:「あのちょっと深くてですね、香りがすばらしく広がったというか
…ですから、そこにちょっと惚れ込んで」
辰:「またね、今度は大きなグラスでコレを楽しもうと思います」
前:「ええ。」
辰:「そして…2番目。前田さんのイメージにあった…はい(笑)」」
前:「で、僕マジシャンなもんですから、ちょっとマジックっぽく出したほうが
いいかと、この中に入れてきました」
と、手元には折りたたまれた紙袋!
辰:「まさか(笑)」
前:「開けてみます…うーん」
紙袋からワイン登場。今日も鮮やかです!
冨:「うっそおぉっ〜〜〜!」
辰:「ちょっと…(笑)」
前:「これがですね…」
辰:「どこに入ってたのって感じだけど…今何にもなかったよ!?」
冨:「何にもなかったですよね」
辰:「そばで見てるんだけど…ええっ!?」
前:「いや、でもすばらしいワインですよ(笑)」
ナ:「前田さんの自分をイメージしたワインは、サンクゼール ケルナー2005
ロンドンで開かれる世界有数のコンクールで今年銀賞に輝いた1本。
北海道産のブドウ、ケルナーを100%使用し、マスカットのような華やかな香りを持つ
ソフトな口当たりの白ワイン。
辰:「僕もうね、十何年のお付き合いなんですけど…(苦笑)」
冨:「…すごーいっ!!」
前:「ありがとうございます(笑)」
辰:いつ見てもね、だいたいね、何をするか、何が出てくるかは判ってんの俺。
…わかってるんですが、わからないっ!(笑)」
前:「ありがとうございます。あのインテリの方はね、そういう風におっしゃるんですよ。
」
辰:「(笑)」
冨:「すご…」
辰:「これ(ケルナー)はどうして?」
前:「ひとつはですね、今も素晴らしいんですけど、(将来の)可能性があるような気がしました。」
辰:「(興味深そうに)はい」
前:「つまりですね、これから将来非常にオリジナリティあふれるユニークな
ワインになるような気がしたので。」
辰:「(冨永さんに)今日はじっくり手品をみてもらうというか
お話を聞きたいと思っていますので…よろしくお願いします」
前:「よろしくお願いします。(カメラに向かってお辞儀)
画面にはグラスにサーブされるワインの映像が…
辰:「今日は飲みながら、マジックを楽しもうと
そういう会にしたいと思っています(笑)」
前:「はい、ぜひぜひ(笑)よろしくお願いします
辰:「よろしく」
ブルゴーニュ型の大きな丸いグラスで乾杯する辰巳さんと前田さん。
冨永さんがサーブされています。
グラスの合わさる際の音が深くていい音。
前:「この今の香りと、ちょっとまわしたときの香りが…」
冨:「はい、…ですので前田さんがおっしゃってらっしゃったので
あえてブルゴーニュ用の大きなグラスに。で、はじめに嗅いでいただいたのと…」
前:「なるほど、こう(ワインが空気に触れる)面積が広くなるから」
冨:「より香り高くなってくるんじゃないかと思います」
辰:「まあ、ピノノワールっぽい感じもするし、どっちかって言ったら
もうちょっと南のほうの、ガメーとかね」
冨:「ガメーの…あのカンゾーの香りですとか、そういうカンジが致しました。
やっぱりガメーとピノノワールのカンジが致しますよね」
辰:「さっきはテイスティンググラスでしたけども、こういう大きなグラスで。
グラスによって本当に味も香りも変わるっていう、コレも楽しいですよね。」
前:「そうですね…あとはさっきのワイワイしたお祭りみたいな雰囲気も楽しいですけど
こう落ち着いて楽しむと、また味わいも違いますね。」
辰:「飲みすぎて手品を失敗したことはないですか?」
前:「えーと、やる前はほとんど飲まないんですけど、飲まなくても失敗する
ことがあるので(笑)」
辰:「(笑)失敗することあります?」
前:「あります。特にですね、僕は昔の20世紀のスタイルのマジシャン
『何でも出来ます、完璧です』っていうスーパーマンスタイルじゃなくて
マジシャンも人間で時々失敗もするし、緊張もしますし…っていうようなスタイルなので」
辰:「そうなんですか?緊張します?」
前:「緊張しています(笑)」
辰:「あの、しゃべってる時とマジックしているときどっちが緊張しますか?」
前:「えーと…しゃべるほうが今はやっぱり緊張しますね」
辰:「じゃあリラックスするためにマジックしましょうか(笑)」
前:「あ、いいですね!」
ジャケットのポケットからカードを取り出そうとする前田さん。
冨:「(笑)すっごーい」
辰:「ちょっとこの辺、世界的に活躍されてるマジシャンですから(カードをいつももっている)(笑)」
前:「(リフルシャッフルをしながら)ちょっとこう空気を入れて…
ワインと同じですよね。空気を入れると段々…」
冨:「すごーいっ!」
辰:「これでカードが開いてくる…?」
前:「ええ、コンディションがよくなってくるんです」
辰:「ほぉ…初めて聞きましたね。」
前:「よく混ぜて…こう弾いていくので辰巳さん、好きなときにストップとおっしゃっていただいて」
辰:「ふふふ…こうやってほんとそばで見てますからね。」
冨:「すごい〜っ」
テーブル横に立ってたのに、思わずにじり寄る冨永さん。
そういえば冨永さん、さっきから「すごい」しか言ってない…(^^;
まあ、前田さんのマジックを目の前で見たら、みんなこういう反応になりますが。
辰:「実は大変なのよ、このマジックっていうのは!」
『トーン&レストアカード』
前:「当てますがこうやってね、辰巳さんの指紋で当てます。」
辰:「(身構える辰巳さん)あれ…?」
前:「指先拝見していいですか?」
辰巳さん、手を前田さんに見せます。
前:「また…美味しいもん食べてる指紋です」
辰:「そうですか(笑)」
前:「で、この中から…判りました。選んだカード、クイーンです。
ハートのクイーンです。冨永さんみたいな女性のカードです」
辰:「…こうやってね、必ずはずすんです(笑)
冨:「いや違います」
前:「え?違いま。す?ごめんなさい。これは本当に失敗です。
もう1回やり直しします(ビリビリ)。選んだカードは何でした?」
辰:「選んだカード?」
冨:「(ささやくように)あ、切っちゃった。切っちゃったです…」
辰:「えーと…クラブの○です。」
前:「○でした?…まだです」
辰:「まだ?」
前:「これですね。こういう場合は○をこの上で振ります
ゆっくりやりますからね。…をこう振ると…」
手元のカードがハートのQに。
冨:「えええええええええ〜〜〜〜〜〜っ!
辰:「ほらぁ!(と頭を悩ます辰巳さん)
前:「(冨永さんに)ちょっとボトルを置いていただいて、触っていただいても大丈夫です
冨:「うっそぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
辰:「(笑)ちょっと余韻が長いなこれ。このオドロキの余韻が長い!ほんとに(笑)」
そしてカードを見つめてもう一度笑う辰巳さん。
冨:(辰巳さんの言葉に慌てて口を押えつつ)「ええええっ!」
前:「でも感受性が豊な人ほどマジックって喜んでもらえるので、
マジックを見て驚かない人はね、ロクな人じゃないです」
辰:「はははは(笑)。でもちょっとびっくりするでしょ?」
冨:「すごい…すごくないですかぁっ!?」
前:「いや、コレは大してすごくないです。」
辰:「これ、もう何十回見てるけど…これやっぱりすごい!」
前:「ほんとにすごいのは…ナプキンをテーブルにおいていただいていいですか?」
冨:「どうしよ…はい、はい(焦)」
前:「手を貸していただいて…上から押えてもらっていいですか、両手で。」
冨:「両手で、はい…」
冨永さんの手をとる前田さん。
前:「やわらかい手していらっしゃいますね!」
冨:「あ、あ、あ、はい…」
冨永さん、手を褒められてもいっぱいいっぱいのご様子…。上の空です。
その様子を見て笑う、辰巳さん。
前:「おまじないをかけます!ギギギ〜っ!…何か感じました?」
冨:「…?(ポカン)…感じないです」
前:「ゆっくり開けてみてもらっていいですか?」
辰:「感じないですか…今ね、変わってると思う。中で化学変化が起こってると思う(笑)」
冨:「ウソでしょう…?(手をあけると)ええええええええええっっっ!」
思わずその場で地団太を踏む、冨永さん。
辰巳さん、冨永さんのリアクションに大うけ!
冨:「すみません、声が大きくて!」
辰:「いや、これ…フシギだよな、やっぱし…」
冨:「(しばし唖然として…)…うそぉっ!」
辰:「いや嘘なんですよ、ほんとに。(しみじみ)ちょっと信じられないでしょ?」
冨:「え、くっついてるんですか?」
辰:「くっついてるんですよ」
前:「結構しっかりくっついてますね」
辰:「目の前では破れてたでしょ、あれ。本当に破れてたよね」
前:「くっついていますね…」
冨:「…。」(声にならない笑い)
前:「実はですね僕、この仕事する前はクリーニング屋で働いてたんで…」
辰:「そうらしいんで(笑)」
前:「は〜、シューっ!ってやるとほら!」(カードにアイロンが♪)
冨:「ぜっ…えええええええ〜〜〜〜!]
辰:「(カードを取って)ほら…ほらっ!」
冨:「すごーーーい!」
前:「ありがとうございます」
辰:「これでだいぶリラックスしたでしょ?」
前:「そうですね、なんか普段の雰囲気に戻ってきましたね(笑)」
肩の力が抜けたゼスチュアをする前田さん(笑)。
冨:「すごすぎるですよね…」
冨永さん、驚きの余り日本語がおかしくなっています(笑)
前:「ちなみにあれ、このトランプなんですけど僕専用の
トランプなんですよ。ここにMAeDa ToMohiROって…
僕のためにトランプの会社が作ってくださっっていて」
画面には前田さんジョーカーの画像がアップに。
辰:「こういうのは、ひとつおいくら位するんですか?」
前:「これはですね感覚的に安いか、今日のワインもそうなんですけど
安いか高いかってのは難しいところなんですけど、これは3$します」
辰:「…安い」
冨:「…安い」
思わずユニゾンになる辰巳さんと冨永さん。
前:「ところがですね、日本のプラスティックのトランプと違って
何回かゲームをするともう使わないんです。捨ててしまうんです。
ですから消耗品として考えれば、すごく贅沢な高いものですし…」
辰:「本当は使い古したほうが扱いやすいんですか?」
前:「さっきちょっと話をしたんですけど、空気を入れるって言いましたよね。」
冨:「はい」
前:「開けてしばらくした位が実は一番使いやすいんです」
辰:「あぁ…空気が入りすぎでもよくない?」
前:「そうですね、入りすぎると今度は汚れがついてきたり。」
辰:「ワインも飲みごろがありますからね」
前:「そうですね、まさにそうです」
辰:「それは同じようなことかもしれないですね」
辰:「もうひとつくらいなんか、ワインとかワイングラスとかに
ちなんだようなマジックを…何かあります?」
前:「あ、いいですね〜。澱が溜まるっていうじゃないですか。
それとちょっと似たマジックを。実はトランプにもインクによって重さが違うんですよ。」
辰:「…はい」
『オイル&ウォーター』
前:「昔はですね、今はそんなことないんですけど黒いインクには重金属が
使われていたんですよ。鉛ですとかあどカドミウムですとか。赤のほうは
植物系のものが多かったんです。植物からとった赤いものが。
だからインクの重さが違ってて…やってみましょうか。
トランプを混ぜて…1回くらい切りますね、ちょっ量が多いと時間がかかるんですが…
しばらく待つと黒いインクが下に沈んで、赤いインクが上に上がってくるんです」
冨:「えええ〜〜〜っ」
前:「順調な感じがします(笑)」
辰:「(笑)順調ですか」
一瞬考え込んで、デックの上に何故か手をかざす辰巳さん。
前:「触ってもいいですけど、揺らさないで下さいね(笑)」
辰:「…何にも感じないんだけどな…」
前:「ちょっと開けてみましょうか。こうすると…
黒と赤とが分かれて黒が下になって…」
冨:「すごーーーーーーーいっ!(拍手)」
声にならない辰巳さん(笑)
冨:「揺らさないようには、澱をためる時に、赤もそうですよね!」
前:「そうですよね」
冨:「揺らさないようにそのまま立てておくのが」
前:「だからもしかすると家に帰って、むかーしから使っていないトランプが
引き出しに入っていたとしたら、こう、そぉっと開けたら、黒いのが下に溜まってるかもしれないですよ(笑)」
冨:(笑)「見てみます、私!」
前:「ただ揺らしちゃだめですよ!そおっと出さないと。」
気を取り直したように
辰:「はい、ではネクスト。前田さんがご自分をイメージされたワインと。」
前:「…なんかワインに負けていなければいいんですけど」
白ワインがサーブされます。
辰:「…これをなんかね、どっちかというとケルナーなんですが、柑橘系のね
さっきの黄色香じゃありませんが、ソーヴィニヨン・ブラン的なそういう香りしませんか、これ?」
冨:「はい。グレープフルーツですとかライムとか…」
辰:「そう、そっち」
前:「爽やかですよね」
冨:「その中に華やかさがあって非常にアロマティックなワインです」
辰:「十…何年前ですか、単身海外で認められて。本当にその頃はまだ
日本でもあまりマジシャンて、有名じゃなかったメジャーじゃなかったですよね。」
前:「そうですね、特にクロースアップマジックっていう僕がやっている
スタイルは全然認知されてなくて…」
辰:「そうなんですよ、ほんとに13,14年前ですよね。最初にお会いしたのはね。」
前:「ええ」
辰:「その頃からね、メキメキと、いまやテレビでも引っ張りだこで。」
前:「ありがとうございます。辰巳さんと最初に知り合った時に
『前田君は、とにかく前田君のマジックのスタイルは面白いから、それで頑張んなさい』っていう風に…」
辰:「そんな偉そうなこと言ってた?(笑)」
前:「いやいや、そういうようなことを言われて。周りが『クロースアップマジシャンって何?
クロースアップマジックって日本でウケるの?』みたいなスタイルだったのに
面白いから頑張んなさいって言ってくれたのは本当に支えに。」
辰:「(笑)そんな恐縮な話ですけどね。でもあの頃で手品をはじめて
何年くらいだったんですか?」
前:「あの時でですね…たぶん…」
辰:「幾つからはじめたんですか?」
前:「僕は18から始めたんです。マジシャンとしてはすごく遅咲きっていうか
遅く始まったほうなんですよ」
辰:「きっかけはなんだったんですか?」
前:「きっかけはですね、大学のサークルに入ったときに『何のサークルにしようかなぁ…』って思って
部室にいたらですね、フォークダンス同好会っていうのと、あとはマジックサークルいうのがあって
どっちにしようかすごく悩んで。」
冨:「二者択一だったんですね(笑)」
前:「フォークダンス、すごい憧れたんですけど(笑)『女の子と手つなげるかな』とか(笑)って
思ってたんですけどやっぱりマジックに…」
辰:「マジシャンも結構、手つなぎますよね(笑)手相見せて下さいとか、いろいろね」
前:「そうですね」
辰:「結構、手つないでますよね」
辰巳さん…うらやましいんですか?(笑)
前:「特にクロースアップマジックって近いスタイルの場合は…」
冨:「ふーん…」
辰:「海外で認められて日本に帰って来たという、そんな感じもあるんじゃないですか?」
前:「面白いのはですね、僕が海外に出たときにもう日本人として
認められていたみたいな雰囲気があって。つまり行って『日本人です。日本から来ました。
マジックをします』って言うと『ああ日本から来たんだったら面白いことをやるだろう』って。」
辰:「マジックの世界ではなんかそういう…?」
前:「いえたぶんアート全般だと思いますね。ミュージシャンの人と
ダンサーの人と、あとはファッション、デザイナーの人はかなり認知度、
日本っていう国はかなり優秀な国だろうって言う認知は広まってますね」
辰:「(ワインを飲んで)かなりケルナーをもう少し研究したらイイ感じしますね」
前:「でしょ?(前田さん、すごく嬉しそうです)可能性をちょっと」
辰:うーん、可能性がある!…マジシャンとしてこれから可能性って
どうなんですか?…というかココまで有名になって、次どういうことをしたいとか
どんなマジックをしたいとか…思ってるんですか?」
前:「今はですね、演じてもらういうことに興味があるんですよ。
今までは見て楽しんで、すごいマジックがあるんだなとかすごいことができるんだな
って風に、受け手側のみの楽しみ方だったじゃないですか。
ところがマジックやってみません?、って人に言うと皆さん興味もモチロンあるし
やってもらうと『あ、マジックってこんな風な面があるのか』って、
つまりマジシャン、マジックって隠さなきゃいけない面と、
面に表現しなくちゃいけない面とあって、それをやっていかないといけなくて
それって社会そのものだと思いません?
つまり子供の頃は何でも正直に言いなさい、ですけど大人になると
隠さきゃいけないこともあるし、説明しないといけないこともあるし
僕それがすごく世の中と似てると思うので、マジックをやることによって
いろんなことがスムーズにいくんじゃないかと思って。
それは人を騙すっていう意味じゃないですよ(笑)」
冨:「ん〜〜」
辰:「うーん…いやそれはなんか面白い発想ですね。
マジックからそういうこと、コミュニケーションの手段としても
素晴らしいもんだと僕は思いますけども、なんかもっとね
マジシャンとして有名になるとか、なんか大技とかイリュージョンみたいなのをしたりとか
そんな風には思わないもんなんですか?」
前:「そうですね、僕の場合は少なく…今までのマジシャン、アーティストは
大きく大きくっていう感じだったんですけど、僕はよりどんどん少なく少なく…
今日は二人だけですし、お客様は。
それはすごくやっている側としても贅沢なカンジはしますよね。」
辰:「見るほうにしてもほんと、贅沢ですからね、このマジックは」
冨:「贅沢ですよねぇ〜!」
辰:「まだまだ聞きたいことはたくさんあるんですが
またいつか出ていただこうと思いますので」
前:「こちらこそ」
辰:「ゲストの方に皆さんにひとつだけ質問をさせていただいていまして
辰巳ワイナリーというのを作ろうと思ってるんですが、どんなワイナリーがいいと思われますか?」
前:「まず立地、場所が素晴らしい、自然の中に育まれた。
どうしても最近は都市型のライフスタイルが非常に人気といったらおかしいですが
都市を中心として考えてしまうじゃないですか。ところが実際にワインを造っているところは
山もあって川があったり、気候もよかったりすることってとっても重要だと思うので
素晴らしい立地条件ワイナリーがあったら、ワイナリーで楽しむだけではなくて
辰巳さんの話で楽しむだけではなくて、そのワイナリーの外に出ても
楽しめるような、そんなワイナリーに行ってみたいですね」
辰:「ぜひ、いずれまた遊びに来て下さい(笑)」
前:「はい」
辰:「どうも今日はありがとうございました」
前:「こちらこそ、ありがとうございます。お招きに預かりました」
最後にケルナーでお二人、乾杯されます。
エンディング…
日本ワインの夕べ(試飲会のあとにパーティがあったようです)の様子を。
周りに集まったお客さん相手にマジックをする前田さんの様子も流れていました。
番組終わり☆